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16. * 壊される理性
*
「お前ねぇ、そんな顔されたら優しくしてやりたくなるよ。欲情しましたっていう顔。こんなに蕩けた顔をして、目をウルウルさせて肌がピンクに染まっていて。色気もダダ漏れてるしね。今抱いたら、さぞ気持ちいいだろう。こんなに後ろを馴らしてやって、ドロドロのトロトロになって。お前も気持ち良いよ?イチ。どうする?チャンスは一度だけ。ミスをすると、まだこの時間が続くよ。」
「どう、したらいい…?」
「そうだなぁ、こういうのはどうだろう。」
「んなっ、」
俺の耳元に唇を寄せ、御堂院が口にした言葉はとても卑猥なものだった。
「だ、れが言うか。そんな、あぁっ…」
「言わないなら、ずっとこのまま玩具だけど。どうする?」
ずっと止まっていた指をグルリと動かされ、さっきまで静まっていた体の奥底の熱いものがまた段々と湧き上がってきた。
それを見たこいつは、片頬を上げるとまぁ、イチの好きなように。なんて飄々と言っている。
自分にとっては、どっちを取っても美味しい状況だからだろ。なんて言いたかったけど、そんな気力は俺には残っていない。
あんな、あんな卑猥な言葉。
でも、ずっとこの生殺しのようなこの状況も耐えられない。
最終的に俺が出した結論は…
「俺の、淫乱なし…ったの穴にご主、人様のおっきくて硬いのを入れてください…」
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