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ふたりきりのクリスマスナイト☆⑮

 細かい変化に気がついてくれて、何より――でもこれを着たら、喜ぶことが分かるだけに、断りにくいんだよな。 「悪いが千秋、袋の中身を全部見てほしい。それでやれるかどうか、判断してくれないか?」  サンタのミニスカ衣装を呆れながら眺めている俺に、力のない小さな声で語りかけてきた。  穂高さんの言葉に、嫌な予感しかしない。残っている物は、ツルツルしたものと、ビニール袋に入っているものだけだ。  さっきと同じように眉根を寄せて、右手でそれらを袋から取り出してみた。  引きずるように出てきたものは、サンタのミニスカ衣装よりも、激しく衝撃を受けるしかなかった。だって――。 「こここ、これって、女性ものの下着じゃないですかっ」  ツルツルしたものは確か、キャミソールと呼ばれているもので、ビニール袋に入っている物は紐状の布だったのだけれど、よぉく見てみたらTバックのパンティだったのである。 (ふたつとも紫っぽい青色でセット物だというのが分かるけど、紐のところにふりふりのレースがあしらわれていて、何気に可愛らしさが出しているじゃないか。選んだ人の好みが分かりすぎる……) 「ミニスカ衣装の下に、この下着を身につけて欲しいんですね?」  キャミソールはいいとして、このTバックを履くには、かなりの勇気がいると思われる。 「千秋が嫌ならいいんだ。無理強いはしたくないからね」 「そうですか。じゃあ――」 「俺が身に着けよう!」  いきなりの発言に、手にしたTバックを落としてしまった。 「その衣装も、着たくないのなら着なくていい。俺が着て、千秋だけのサンタになってあげる。フリーサイズだし、多分着れるだろう」  さっきまで鬱々していた表情はどこへ。グラスに入ったホットワインを一気に飲み干し、音もなく立ち上がった。 「着替えてくる。それを渡してくれ」

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