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ふたりきりのクリスマスナイト☆⑰
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千秋の肌が映える色はピンク色と濃い目の青色のどちらだろうかと、仕事の休憩時間中に悩んだ甲斐があった。
船長の鶴の一声のお陰で、あのときポチッとしたのだが――。
セットになっていたパンティが、まさかあんな物だとは知らなかった。なのでTバックの三角の布地の大きさについて、千秋のモノは大丈夫と発言したのは、真っ赤なデタラメなのである。
キャミソールのデザインと色だけを見ていたせいで確認を怠ってしまった手前、無理強いしてまで着せられないと思ったのに、恥じらいながらも着れくれることになったのは嬉しい。
(はみ出たらそれはそれで、お触りしやすいだけだしね。ふっ……)
時間がかかると言われたので、ホットワインのお代わりを作るべく、いそいそと台所に立つ。
作りながら、ちょっとしたアイディアを思いついた。自分用と千秋用のホットワインを二種類作って一緒に乾杯し、したたかに酔わせる作戦!
酔った千秋は、際限なくHになる。しかもあの格好でだ! 胸と股間が高鳴ってしまうじゃないか。
作っている最中に現れたら困るので、先に千秋用のを作った。
鍋にかけたホットワインにたらりと蜂蜜を垂らして、彼が呑みやすいように甘めに調整。ワインに混ぜた100%のオレンジジュースの酸味が、湯気と一緒にふわりと鼻に香る。
あまり火にかけるとアルコール分が飛ぶので、ほどほどにせねば。
そんな繊細ともいえる微調整をして次に自分用のを作り、それぞれをお揃いのマグカップに注いでおいた。
「これで準備よし。時間的には、そろそろなんだが」
台所から両手にマグカップを持って移動したら、居間の扉が音を立ててゆっくり開く。
「あっ」
「ん……。可愛いサンタの登場だね」
目があった途端に、着ている衣装と同じ色になった真っ赤な頬。今すぐに食べてしまいたい、衝動に駆られた。
テーブルにマグカップを置き、恥ずかしそうに居間に入ってきた千秋の手を取る。頭の先から足先まで、しっかりと眺め倒してから。
「これは真っ直ぐに被るよりも、ちょっとだけ斜めの方がいいかな」
千秋の頭にあった帽子を手にして、言葉通りにセットしてあげた。
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