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ふたりきりのクリスマスナイト㉕

 絡める舌を逃がさないと言わんばかりに、自分から積極的に絡めてきて、ちゅぅっと吸い上げられる。 「ああっ、ちあ、き……感じさせすぎ」 「らって、ほらかさんが欲しくてたまらないんらもん」  瞳を細めて俺の顔を両手で掴み、強引に胸元へと導いて強く抱きしめてきた。千秋の早い鼓動が、耳に心地よく聞こえる。俺も同じくらい早いだろうな。 「ほらかさんにこうしてぎゅっとされると、愛されてるなって感じる」 「たくさん抱いているのに飽きがないのは、そのお陰なのかもしれないね」 「俺の中の熱を、ほらかさんにあげる。熱くて熱くて、蕩けそうなやつ」  どこか切なげに語る千秋から身体を起こして片方の膝を肩にかけて、レース状の紐を退け、自身をぐっと入口に押し込んだ。 「うぁっ、またそのままシちゃうの?」 「脱がせる時間も惜しいくらい、早く挿れたかったから。背中、痛くないかい?」  フローリングの床の上に千秋を横たわらせて、このまま行為を続行するのは辛いことだと分かってはいたのだが、どうにも我慢ができなかった。 「ふふっ。ベッドに移動する暇があるなら、その分たくさん貫いて欲しい」  肩にかけた足を使って、俺の身体を引き寄せるべく、ぐいっと力を入れる。 「おっきいの、早くちょうだい。奥深くに……」 「あまり馴らしていないから、強引に挿れると辛いかもしれないよ?」

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