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第3話

部屋には、喘ぎ声と、身体が繋がる音が響いている。 「…はぁ、んぁ……きもちぃ…んっ…」 今、俺の中に入って腰を振ってる男は怒っているらしい。それは昨日、違う男とシたからだって。別に怒るようなことしてないだろ? でも、いつもより激しい腰振りで凄く気持ちい。 「…零、俺はお前が好きなんだよ。」 「…しってるよ…あっ…もっと奥っ……」 裕司さんが俺の事を好きなことは知ってるよ。でも、今はセックスに集中して欲しい。 まだ、まだ足りない。 「おい、人の話を聞け!」 裕司は、人の気持ちより快感を優先する零に苛立ちを感じて、結腸をどちゅんと突いた。 「ひぃぃぃぁ……ひぃ…ん”がっ……し、しぬ、じぬ、」 奥やばい、きもちぃ。 「…ゆぅじ…さ…ん……ひぁ…き、きもちぃ…すき…」 「…俺も、好きだよ。」 頭の中が真っ白になって何も分からなくなる。 さっきから、ずっとドライでイってるから身体の震えが止まらない。 「零…中に出すぞ」 「うん、…だしれっ、中に…せーし…だして!」 お腹の中に熱い液体が広がる。 「…はぁっ…んっ…中出しきもちぃ…はぁ…」 「…お前、煽るなよ」 「んっ、今日はこれで終わりね、俺もう動けない。」 「体力ないな。お前見てるとムラムラするんだよ。もう1回ヤろうぜ。」 このオヤジ、体力バカか? 「むり、早く帰ってください。俺もう少しここで休憩するから。」 はいはいと、裕司さんはタバコを咥えながら部屋を出た。構内禁煙だっつーの。 はぁ、俺セックス好きだから毎日やってるけど体力ない。すぐ疲れちゃう。 連続5回ぐらいヤリたいよね。 あー寝よ。 この時、零は気が付かなかった。 後輩がこの現場を覗いていたなんて。

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