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第4話
ボロいソファーの上で目を覚ます。
「…ん、よく寝た。」
外はまだ明るく、太陽の日差しがジリジリとしている。
ここの部屋ボロだけどクーラーあるって最高だよな。ここに来る奴俺しかいないし、涼しい中でヤり放題バンザイ。
「零さんおはようございます!」
ん?俺の頭の上で聞いたことある後輩の声がするぞ?
顔をあげると、長身のイケメンが立っている。
俺、こいつの顔好きだわ。
かっこいいもんな。
て、そんな事よりなんで、
「…遥斗、なんでお前がいる?」
「わぁ!名前覚えていてくれたんですね!!」
犬のように尻尾を振りながら喜ぶ。尻尾なんて付いてないけど、俺には見える。
「おい、いつからいたんだよ。」
気になって聞いてみると、
「えーと、裕司さんとイチャコラし始めた時かなぁ?」と、ニコニコしながら言ってきた。
「ちっ、見てたのかよ。変態め」
俺は他人に見られるのは好きじゃない。
自分がよく分からなくなって感じてる姿を、第三者に見られるのってふつーみんな嫌だろ?
「ふふ、零さん可愛かったなぁ。セフレの人達はあんなにエロい零さんを知ってるんですね~はぁ、なんだか…嫉妬…しますね~」
ニコニコと笑ってる癖に、ゾクッとした。
こいつの本当の性格を知りたくなってきた。高校の時からこいつは俺のことを好きな事は知っていたが、前とは違う雰囲気だ。
“遊びたい”
「ねぇ、俺と付き合う?笑」
すると、遥斗は顔を真っ赤にさせながら「…え?これドッキリですか?」と、さっきまでの雰囲気とは違い、童貞みたいな反応をしている。
ふふ、まさかのドーテーかな?
「ねー、遥斗好きだよ。俺と付き合お♡」
「……よ、よろしくお願いします!!一生大切にします!!俺も好きです、いや、愛してます!!!」
キャーー
楽しくなってきたぞ!!
…お前の本性を俺が破ってやるぜ。
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「あ、零って呼んでね!」
「俺たち恋人なんだから」
「…れいよろしくお願いします」
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