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第6話
ルカの血を飲むとセナは永遠の命を持つことが出来るという。だがルカは急がない、と言った。
「もしかして、姿が変わってしまう……?」
「そうだ、と言ったら?」
「……だってルカはこのままの姿がいいんでしょう?」
ルカは満面の笑みを浮かべるとセナを抱き寄せ口付けた。
「セナがどんな姿になっても、私は愛してるよ」
そっと頷くとセナはもっと、と口付けをねだった。
どんな姿になってしまうか想像もつかないが、同じ問いをされてもセナも同じように答えるだろう。たとえ天使でも悪魔でも。
「ありのままのルカを愛してるよ」と。
Fin.
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