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第7話
「うわぁ…………すっげぇ!!!」
隣で興奮した様子の聡が、僕の肩を掴みがくがくと揺すってくる
だが、そんなに興奮してしまうのも、無理はないと思う
目の前に広がっているのは、武器の数々
氷でできている剣、炎を吹いている剣、雷を轟かせている剣など…………ゲームでしか見た事がないような剣ばかり並んでいる
しかもそれが大量にあるんだ…………
「すげぇよ!澪!!
俺まじ興奮してきた!!」
「わかった、わかったから………………」
興奮冷めやらぬ聡がお姫様に近くで見ていいか許可をとっている
お姫様がいい笑顔でOKのサインを出すと、聡がダッシュで剣のところにむかい、大声を上げて楽しんでいる
「ふふ……楽しそうですね…………」
「すみません、ほんと……………………」
興奮してしまうのも、叫びたくなる気持ちもわからなくない………………
実際、内心では澪も叫びたくなるほど大興奮している
だが、頼むから………………異世界では大人しくしていて欲しい……と思う澪であった………………
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