7 / 18

第7話

「うわぁ…………すっげぇ!!!」 隣で興奮した様子の聡が、僕の肩を掴みがくがくと揺すってくる だが、そんなに興奮してしまうのも、無理はないと思う 目の前に広がっているのは、武器の数々 氷でできている剣、炎を吹いている剣、雷を轟かせている剣など…………ゲームでしか見た事がないような剣ばかり並んでいる しかもそれが大量にあるんだ………… 「すげぇよ!澪!! 俺まじ興奮してきた!!」 「わかった、わかったから………………」 興奮冷めやらぬ聡がお姫様に近くで見ていいか許可をとっている お姫様がいい笑顔でOKのサインを出すと、聡がダッシュで剣のところにむかい、大声を上げて楽しんでいる 「ふふ……楽しそうですね…………」 「すみません、ほんと……………………」 興奮してしまうのも、叫びたくなる気持ちもわからなくない……………… 実際、内心では澪も叫びたくなるほど大興奮している だが、頼むから………………異世界では大人しくしていて欲しい……と思う澪であった………………

ともだちにシェアしよう!