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第15話

「ほぉ…………お早い登場で、魔王様……くくっ」 「ジュダス…………てめぇか…………」 魔王は地に響くような低い声でジュダスさんへの怒りを(あら)わにしていた 睨み合う両者は1歩も引くことなく、その両者の間に挟まれた僕はなにもすることが出来ずただただプルプルと震えていた じっとジュダスさんを見つめていた魔王は、ふと僕に目を向けると静かに目を細めた 「………………このチビは?」 「ち、チビ………………」 事実だけど!確かに?身長も165あるかないかだし!でも……初対面でチビ呼ばわり……………… と、小さく肩を落としていると急にガっ!と肩を抱かれ、頭に柔らかい感触が当たる 頭にきた柔らかい衝撃に、訳が分からず後ろをむくとジュダスさんの顔が目の前にあった あ……ジュダスさんの目は緑色なんだな……と冷静に思っていると、頭にきた柔らかい衝撃が今度は唇にきた………… なんだろう…………息ができない……………… 唇に当たる柔らかいものをハムハムと(やわ)くかんで見るが、全く検討がつかない しばらくそうして遊んでいるとチュ……と音を立てて柔らかいものが離れていった ポカン……として固まっているとジュダスさんがくすくす笑ってまた僕の肩を掴み魔王へと向き直った 「紹介します こちら、我が国の勇者兼僕の恋人です」

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