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その4

赤ちゃんの作り方……ビックリした…… 「クリス、知ってた?」 「少し前にお父さんから聞いたから」 「……ぼく、クリスの勃ったちんちんと同じくらいだよ?」 「ぶっ!」 「笑うな! 別に結婚したい人とかいないから良いんだけどさ。でも、もしそういう人ができても、ぼくには結婚は無理って事だよね。いつか、クリスは結婚して家を出て、お父さんとお母さんが歳をとったら、ぼくはひとりぼっちになるのかな?」 「兄ちゃん……」 「よし! 友達をたくさん作ろう! それから人の役に立つ仕事をして、忘れられないようにして、寂しくならないようにする!!」 「そ、それは良い事だけど、その……おれ、他の人と結婚しない! ずっと兄ちゃんと一緒にいる! 赤ちゃん作らなくてもおれと結婚しよう?」 「……え? 結婚て家族になるって事でしょ? もう家族なのに結婚するの? できるの? え?」 「……できないかな?」 2人では答えが出なくて、明日、お父さんとお母さんに聞いてみることにして寝た。 「そうねぇ。赤ちゃんのために結婚する事もあるし、ずっと好きでいます、って約束として結婚する事もあるけど……とりあえずは今のままで良いんじゃない?」 「本当の兄弟じゃないから結婚はできるぞ。ただ、結婚する意味があるのか分からないな」 2人の返事はこうだった。 好きな人が見つからなくて結婚しない人もいるようなので、今のままで良いや。 「兄ちゃんをひとりぼっちにはしないから!」 「ありがとう。ぼくもクリスが大好きだよ」 クリスの指を両手で握り、握手をした。 「んっ……ふっ……」 「だから兄ちゃん! それは隠れてしろって!」 「えー? 良いじゃんべつに」 「おならじゃないんだからさぁ、場所ぐらい選べるでしょ!」 「だって勃っちゃったんだもん。クリス、気にし過ぎー」 「だって気になるんだよ! なんだかドキドキして、おれまで勃っちゃって……どうしたいのか自分でも分からなくて!!」 「なら一緒にしよ?ぼく、クリスのしてるとこ、ちゃんと見たい」 「やだよ!」 「クリスはぼくの見てるんだから見せてよ」 「そっちが勝手に見せてるんだろ!?」 「ねー、ねー、お願い! 見せて下さい!」 「……もうっ! 1回だけだからね!」 「うん!」 ふふふ、クリスはぼくのお願いを断れないのだ。だってぼくの事大好きなんだもんね。小さい頃からしつこくお願いすると、諦めていう事を聞いてくれるんだ。 ベッドの上で恥ずかしそうに下衣を脱いだクリスが枕にもたれてちんちんを握る。 あー、ほんとだ。 少し大きくなってて握った手から少し先っぽが見えてる。でもまだ大きくなるのは知っている。わくわく。 もにもにしたり、先っぽを撫でたりしているうちに完全に育って握りこぶしと同じくらいはみ出している。 ……大きいのかな? 普通サイズかな? 左手を口元に持って行って何かしている。なんだろう? その左手でちんちんを撫でるようにしてから扱き始めた。あ! ぬるぬるになってる! そうか、乾いてると痛いからヨダレをだしてたのか。 ぼくはちんちんが小さいから先走りだけで済んじゃうんだけど。 くちゅくちゅと聞こえてくる水音がえっちっぽい。クリスの顔が赤くなって目がとろんとして、少し口を開けて息が早くなっている。 ……見てるとちんちん勃つって、ほんとだ。 見た事もないクリスの姿にドキドキしてぼくのも硬く勃ち上がっていく。 「クリスが気持ち良さそうにしてるの見てると、ドキドキする。見える?」 ぼくは硬くなったちんちんを握ってクリスの肩の側に寄った。 少しだけ顔を傾けて横目でぼくを見てから、クリスの手が伸びてぼくの服を引っ張る。 「な、に……?」 「服、脱いで。良いでしょ?」 いつも見てるのにこんな事わざわざ言うなんて、なんでだろう? 不思議に思いながら言う通りに服を脱ぐと、鷲掴みにされて身体の前面を舐められた。 「ひゃっ! な、なに? あふっ……ふにゃぁ……」 柔らかくてぬるぬるの舌で舐められると変な声が出る。指で擦られた時は刺激が強すぎてなんだか分からなかったけど、これは気持ち良くて力が抜けてしまう。 「やぁ……クリス、それ、気持ちい……力が抜けるよぅ……」 「ん……兄ちゃん、力抜いてて。気持ちいい?」 「気持ち良い、はぁんっ! も……、出るぅっ!」 「出して。おれも、もう……」 「はぅぅぅぅんっ!」 「くっ!」 舐められて気持ち良くて、種が出た。 クリスも一緒に出たみたいでなんだか嬉しい。でも、ぼくを鷲掴みにした手がない。 「……クリス?」 「え……あ……!! 兄ちゃん、おれ、小ちゃくなった!」 「えぇ!?」 目の前にぼくと同じサイズになったクリスが座っていた。 「もしかして、兄ちゃんの種飲むと小さくなれるの?」 「分かんない……。でも、これなら赤ちゃん作れる? 結婚、できる?」 「……そっか。結婚したい人に飲ませれば良いのか。でも、途中で元に戻ったら困るよね?」 うっ! 考えただけで恐ろしい。 でも同じサイズになって裸でいるのってすごく恥ずかしい。 「ぼくの服、着る?」 「急に大きくなって破けたら困るから、このままでいいよ。寒くないし」 「ぼくは着るね」 「着なくて良いよ」 「だって! ……は、恥ずかしいんだもん」 「……なんで?」 「なんとなく!」 「せっかく同じ大きさになれたんだからさ、そのままでいいじゃない。ね、ハグして良い?」 「あ……それ、初めてかも?」 そう言えば大きさが違うから抱き合う事ができなかったんだ。気にしてなかったけど、気づくと我慢できなくなった。 膝立ちになって両手を伸ばし、裸で抱き合った。 「……うぅ、これ……これ……」 「にい、ちゃ……おれ、すごく、幸せな……感じが……」 「ぼくも……ぐすっ……」 ぴったりと合わせる肌が心地良くて、温もりが涙を誘う。不幸なんて感じた事なかったけど、こんな幸福感も知らずにいたんだ。 「兄ちゃん、泣かないで。なんで泣くの?」 「だってだって! 嬉しいんだもん! 嬉しくて涙が出ちゃうんだよ!」 「うっ……」 クリスまでもらい泣きして2人で泣いた。 そうしたら泣き声を聞いたお母さんが来て、2人まとめて撫でてくれた。 「クリスまで可愛くなっちゃって、どうしたの?」 「えっと、その……」 言えない…… 「良く分からないけど、急に小さくなったの。それで、同じ大きさで抱き合った事ないなぁ、って思ってくっついたら嬉しくなって涙が出てきちゃったんだ」 クリスの説明にお母さんはにこにこしながらも不思議がっていた。 コンコンコン 『おぉーい!』 「「ん?」」 「どうかした?」 「窓の方から声がするの」 「コンコン叩く音も聞こえる」 お母さんには聞こえなかったみたいだけど、ぼく達にははっきり聞こえた。 『おぉい、ここに小人がいるだろう?』 「いるよ! ……だぁれ?」 『ワシも小人だ。向こうの森に住んでいる。鳥に攫われた赤子を探していたんだ』 ……それ、きっとぼくの事だ。 お母さんと顔を見合わせ、まず服を着て窓からのお客さんを招き入れた。

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