30 / 113
第30話
そうして当日を迎える
学校はとても賑やか
時間はもうお昼過ぎ
今年は両親は来ないようだ
クラスの催物は執事カフェ
近藤をずっと見てきたから所作などにそこまで苦労はない
「カッコいい…」
女の子が僕を見た瞬間に言う
「あ…すいません…つい…」
「いえ。こちらへどうぞ。お嬢様」
「っ…」
顔を真っ赤にして俯く彼女。きっとこういう子が可愛いというのだろう
僕にはわからないけど
休憩になり別室に行くと隼人がいた
「お疲れ。水無瀬」
「お疲れ」
「お前大人気だな」
「…嬉しくない…何が楽しくてこんなの…」
「かなりはまってたけど?」
「まぁ仕事は仕事だしやらないとならないことはやらないとだろ」
「そういうとこ真面目よな」
「普通だろ」
「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!」
急に黄色い声が木霊する。
「なんだろう…?」
「さぁ?どうでもいい」
「こーとーりーちゃーん!!!」
「げっ…」
関係者以外立ち入り禁止にしてたのにデカイ影が俺に抱きつく
「ことりちゃん!ことりちゃん!ことりちゃん!」
「うるさい…」
「もう!!久しぶりの再会なのに冷たいなぁ…」
ともだちにシェアしよう!