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第31話

「お久しぶりです。」 「ひーさーしーぶーりー!!隼人くん!!」 「相変わらずですね」 「父さん…いい加減に離れてくれない?隼人困ってるから」 「ごめんねぇ。可愛くてつい」 これが僕の父親。水無瀬 和潔(かずきよ)。そして黄色い声をあげられていたのは僕の兄。水無瀬 九頭竜(くずり)と母の水無瀬 莉那(りな) 父はモデル事務所の社長。兄はそこのモデル。 母もまたモデルをしている 「あのさ…来るなら前もって連絡してくれる?僕もやらないとならないこと沢山あるんだけど」 「サプライズだよ!!サープーラーイーズ!!」 「ことりちゃん。ごめんね。僕が今回は無理いっちゃったんだ。」 「兄さんが?珍しいね。どうしたの?」 「あのね。僕1月からしばらくこっちにいるから頼ってねって直接言いたくて」 「仕事?」 「うん!僕のお店が日本に初オープンなの」 「そう。兄さんこそ僕を頼ってね。日本は僕の方が長いから」 「ありがとぉ!」 抱きつく兄。それを見てまた周りが黄色い声をあげた 「水無瀬」 ふと顔をあげるとそこには翔琉がいた 「新庄先生」 「初めまして。今年から水無瀬くんの担任になった新庄です」 「初めまして。父です。こちらが兄の九頭竜、こちらが母の莉那です。いつもことりがお世話になっています」 「水無瀬くんはとても優秀なので僕も鼻が高いです」 「そうですか。私たちはなかなか側にいてあげることはできませんがことりを見守ってやって下さい」 父がお手本のようなお辞儀をする。この人は普段はふわふわしているが実はかなり常識人ではある しっかり公私を分けていてそこは僕も見習いたいところ。 嫌いになれないのは彼にたいして尊敬もあるからだった

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