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第41話

『見せたいものがある。放課後準備室に来て』 翔琉から届いたメッセージ。急いで帰り支度をし準備室に向かった 準備室の扉の前で大きく息を吐き出す。いつもの儀式 「んっ…あっ…あぁぁぁぁぁ」 は?何? 中から漏れ聞こえるのは女の喘ぎ声で… 「何それ。見せたいものって…?これ?ふざけてる…?そんなに僕のことが嫌なの?」 独り言は廊下に吸い込まれていく。 僕…何かした?そんなに離れたい?こんなの見せてどうするつもり?僕から別れを切り出させるつもり? ふざけてる…?そんなに僕のことが嫌なの? だったら切ってくれればいい。わざわざこんなことしなくったっていいじゃない… 翔琉…僕…わからない…翔琉が何を思ってるのかわかんない… 結局準備室に入れなくてそのまま帰宅した。 意地でも僕から別れなんて言わない…最後まで抵抗してやる… 『ことり。どうして今日来なかったの?気付いてない?俺何かした?』 どこまで僕をバカにしてるの?翔琉…僕は… 『ごめん。今日スマホ家に忘れてた。明日でもいい?』 『そっか。明日は職員会議だから無理だな…明後日はどう?』 『わかった。明後日ね』 そのときは女の子呼ばないでね… そしてまた思いを飲み込むんだ

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