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第58話

後は翔琉に 『翔琉。来週帰れない。こっちで一緒にいたい人と出会ったから。ごめん。このまま戻らないから。学校は退学する。今までありがとう。あなたに出会えて幸せでした』 送信終えると男が僕のスマホを取り上げた。 「何て送ったのか確認ね?」 「どうぞ」 翔琉とルームメイトの送信履歴を見ると彼は微笑んだ。 「ねぇ。ことり。この翔琉って何?」 「僕の担任の先生だよ」 「あなたに出会えて幸せでしたって?どういうこと?」 「だってその人が僕にこの留学を勧めてくれなかったら僕は君に出会えなかったでしょ?だから」 「そう。翔琉がことりにとって特別な…恋人かと思っちゃった」 「だとしたらどうするの?」 「翔琉にご挨拶に行かないとね」 「どうして?」 「あなたのことりはもう僕しか見てないからって」 そういうと彼は僕の頬に触れ撫でる 気持ち悪い。でもそんな素振りなんて出せない。 彼に笑顔を向け彼の手に僕の手を重ねた 「可愛いね。僕のことり」 そういうと彼はベッドに僕を優しく押し倒した

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