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第60話
彼のモノを口に含む。翔琉にもあまりやったことがないのに何やってるんだろう。
でも…こんなの…僕の後ろには入れたくない…
翔琉しか受け入れたことのない場所に別の人を侵入させたくない…
どうせ入れられてしまうのだろうけど少しでも長く…ここを守りたい…
翔琉…あなたは僕のこと沢山の一人でしかないんだろうけれど…僕はあなたが本当に好きでした…
あなたを愛していました…願わくば…ずっと貴方のとなりにいたかった
流れる涙は生理的なものなのか…
翔琉…最後に貴方に抱き締めてもらいたかった…
「ことり…僕も…もう…」
「ん…口の中に…いいよ…」
「あっ…」
長い長い震え…大量の濃い欲が僕の口の中に放たれた…
「上手だね…ことり…」
気持ち悪い…気持ち悪い…気持ち悪い…
直ぐにでも吐き出したい。でも…それは許されなかった
喉を伝う熱い…欲望たち…
「けほっ…けほっ…」
「美味しかった?」
そんな訳はないのだけど…
「うん…美味しかった…」
気持ち悪い…気持ち悪い…
彼は僕を恍惚とした表情で見詰めている
少し潤んだ瞳がとても色っぽい。きっと彼に好意を寄せる者にとってはたまらないだろう…
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