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第61話
「ことり…まだ足りないよ…ねぇ…いいでしょ?ここ…使わせて?」
「そこはまだ使ったことないんだ…だから…そんな大きいの入れたら壊れちゃう…だから…」
「…ことりに傷をつけたくないからね。わかった。ゆっくりするね」
「ありがとう」
彼の首に腕を巻き付け頬に唇を落とすと嬉しそうに彼が笑う。
優しい手つきで頭を撫でる
あぁ…これが翔琉だったらどんなにいいだろう…
「ことり…可愛いよ…」
彼の指先が入り口を撫でる。
「ん…」
「素質あるんじゃない?ことり」
「わかんない…」
「指入れるよ…」
「怖いよ…」
「大丈夫だよ。ほら…息を吐いて…ん。上手だね」
「んっ…アレク…待って…」
「大丈夫だよ。名前…呼んでくれて嬉しい」
「んっ…」
久しぶりに中に異物が入ってきて体が強張る…
やだ…たすけて…
「アレク!!!」
いきなり部屋のドアが開いたと同時に指が抜かれた
ほっと息を吐いた
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