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第62話
「アレン?どうしたの?」
「ことりに、何してる」
兄のアレンだった
「え?アレンからのプレゼントを堪能してただけだよ。僕言ったでしょ?ことりが欲しいって。だから連れてきたんでしょ?」
「お前がことりと友人になりたいと言ったから連れてきたんだ。ことりから離れろ」
「やだ。ことりももう僕とずっといるって言ってくれたよ?」
「だめだ!」
「どうして?」
「ダメなものはダメだ」
言いながら僕に自分のジャケットを羽織らせてくれた
「すまない…ことり…こんなことするなんて…大丈夫…な訳ないよな」
「ちょっと。邪魔しないでよ!」
「お前は何もわかっちゃいない…」
二人が対峙しているのを情けない姿で見ていた。
するとまた扉が開き凛とした佇まいの男性がいた
「アレク。これはいったいどういうことだ」
「父さん…」
「何をしているのだ」
「アレンからのプレゼントを堪能していただけだよ。」
「これは…同意か?」
「当たり前でしょ」
「ほぉ…」
そうなるよな…一応その場から逃れたいがため同意したことに代わりはないのだから
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