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第69話
帰国の日。アレンが見送りに来た
「ことり…ごめんね」
「僕は大丈夫だよ。翔琉が…先生がいてくれたから」
「そうか…またらいつか…会えたらいいな」
「うん。またいつか…どこかで会おうね。じゃあ…行くね」
「ことり。ありがとう」
アレンは無理矢理に笑顔を作っていた
飛行機の中では翔琉がずっと手を握ってくれていた。
「ことり。帰ったらすぐ夏休み。また会えなくなるね…」
「…うん…寂しいなぁ…」
「ねぇことり」
「ん?」
「あのさ…お前の家…また行ってもいい?勉強の邪魔はしないから。側にいたい…」
「はい。鍵。渡しておくから好きなときに来て」
「ありがと」
翔琉が幸せそうに笑った
可愛いな…そんな表情は幼くて可愛い…
少しでも…長く…側にいて…
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