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第70話
翔琉は夏休み中ほとんどをうちで過ごした。
ただ何もせず同じ空間にいるだけ。
お互いがお互いのやるべきことをこなすだけ。
それでも同じ空気が吸えていることだけでも幸せだった
休憩するタイミングはいつも同じで、だからそのときは少し翔琉と触れあってそしてまた戻る。
そんな夏休みを終えまた文化祭の季節が来る。
今年は3年だから希望するクラスは催し物があるけれど僕たちのクラスは何もしなかった
今年はみんな好きに見て回るのだろう。
「水無瀬」
「ん?」
「今年は家族の人くるの?」
「多分これないっぽい」
「なら今年は一緒に回ろうぜ」
「いいよ」
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