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失った光(7)

 でも……でも僕は……父さんがいた、この村にいたい。父さんの面影を見出して生きていきたい。そう思うのは、勝手なことなのかな……。  倉橋さんの提案に、どう返事をすれば良いのかわからず、しばらく押し黙っていると、倉橋さんは微笑んで、冷えきった僕の背中に手をまわした。 「ごめんね、君を悩ませるつもりではなかったんだ。私と一緒にいた方が君も休まるのではないかと思ってね。だが、今はこの話をする時ではないね。だけど、気が変わったら連絡してほしい」  倉橋さんは言い終えると、僕をみんながいる部屋へと(うなが)した。

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