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さようなら。(9)
「うわっ、なに、この乳首! 指に吸い付く感じ? すげ、コリコリしてんのに、柔らかい」
「だろ?」
両胸にある突起は男の人ふたりに摘まれては、クリクリと擦られる。
「っひ、あっ!!」
摘まれ、思いきり引っ張られた。
「乳首、伸びるじゃん? なにこれ、すげぇ、いいっ!!」
「もっと大きくなあれってか?」
ゲラゲラと笑う下卑た声が落ちてくる。
「っ、いやっ、やだっ、あっ!!」
ふたつの突起を引っ張られて、ジンジンする。
刺激を受けて僕の一物が膨れていく……。
紅さんじゃないのに……無理矢理なのに、こんなのって……。
目に溜まった大粒の涙が、ポロポロとこぼれ落ちる。
快楽からなのか、紅さんを想ってなのか……。
もう、どっちのものかさえわからない。
やっぱり、僕は汚いんだ。
自分の殻に閉じこもっていた時だ。
突然、僕の両胸に湿った何かが当たった。
見下ろすと、目に写るのは――……。
「っいやぁぁああああ!! やだっ、いやああああっ!!」
僕の両胸にはそれぞれ、男の人の舌があった。身体を捩るけれどやっぱり抵抗できなくって、男の人たちにされるがままになってしまう。胸にあるそれぞれの突起は舌で突かれ、口に含まれる。
だけどそれだけじゃなくって……。
チュウウウッ。
乳首が吸われ……。
カリリッ。
噛まれる。
「ん……ふぁ……やっ、いやぁ……」
突起を吸う音が、僕をさらに羞恥へと追いやってくる。
「やっ、やっ、いやっ!!」
身体をくねらせて抵抗したら、下半身にある一物が重くなっているのがわかった。
胸を触れられただけなのに、感じているんだ。
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