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誘惑なんてしてないですっ! (10)
「どう……して? なにを……」
僕は言葉を失ってしまった。
だって僕の穴の中に、シャワーのノズルを外されたホースの先が取り付けられているんだ。
言葉を失ったまま、動けないでいると、お尻に繋げられたホースの先から、僕のお尻の穴の中に向かって、勢いよくぬるま湯が入ってきた。
「や、やだ……」
「大丈夫。ごめんね、すぐ終わるからね」
勢いあるお湯は、僕のお腹の中をグングン進んでいく――……。
「あ、っぐ――ああっ!!」
グブグブという水音が、僕の中に勢いよく入ってきているんだって思わせる。
「ぁぁあ……」
叫ぶようにして泣いていても、たくさんの刺激で僕の中心は大きく膨れていく……。
紅さんじゃないのに、身体が勝手に反応して気持ちがいいと勘違いする。
「ああっ!」
悲しいのか、それとも気持ちがいいのかわからない。
涙が流れる。
だけどそれは途中までだった。
お湯をたっぷりと注がれた僕のお腹が、大きく膨れていく。
「やっ、くれないさっ、くれないさ!!」
息が、できない……。
苦しくて、苦しくて……。
紅さんの名前を呼んで悲鳴を上げる。
「比良……ごめんね。もうすぐ終わるから」
宥める声と一緒に、僕の中へと入るお湯は止まった。
中に入っていたホースが引き抜かれる。
「……っは、ああっ!!」
だけど圧迫感はまだ消えない。
「あ、っぐ。っふ」
苦しい。
お腹が痛い。
「ぐるじ……」
ポロポロ涙が流れ落ちる。
「比良、力を入れて」
「っふ、んぅ……」
「大丈夫だから、お腹に力を入れて」
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