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誘惑なんてしてないですっ! (8)

 お尻には大きくてあたたかい紅さんの手。  ふたつの手は、僕のお尻を揉まれた。 「っあっ!! やぁ……!!」  お尻を揉まれると、僕自身は刺激に合わせて、また大きく膨らんでいく。 「や、や、だめっ。また出ちゃう……」  もう声を抑えるどころじゃない。  口を塞いでいるはずの両手は、まったく機能を果たしていない。 「いいよ、また出しなさい。美しい姿をもっと見せて」  そう言うと、僕のお尻を揉む手を強くして大きく円を描いてくる。 「やっ、だめっ、や」  紅さんの手の動きに合わせて、絶えず喘ぎ声を漏らしてしまう。 「んっ、ぁ」  また強調しはじめる僕の中心が、目の前にいる紅さんのお腹に当たる。 「やっ、僕だけ……こんな……恥ずかしいっ、やあっ……」  すっぽりと紅さんの(てのひら)に収まった僕のお尻は、いくらか強く揉み込まれ、孔の中目指して、骨張った指が移動する……。  僕の中にある、紅さんの白濁を出そうとしているんだ。  今、一緒にお風呂に入っているのは、まさにこのためだから。  でも……でも!! 「や、そこだめっ!! ぼく、自分でできますっ!!」  恥ずかしくってそう言ったのに無視された。  ……クプン。  中に、指が入ってきたんだ。 「ひぃあぅ……」  数時間前まで紅さんに貫かれた内壁はまだ柔らかいらしく、紅さんの指を難なく中へと通していく……。 「ココを? 本当に自分でこうするの?」  そう言いながらも、紅さんの指は孔から出て行ってくれない。僕の中に入っている二本の指は、円を描くようにしてコリコリ内壁を広げていく……。

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