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「愛している」の、本当の意味。(12)
僕の身体から、巻き付けていた毛布が取り除かれる……。
そこには昨日、紅さんにたくさん噛まれた真っ赤な痕が、いたるところに散らばっている。
「やっ」
恥ずかしくって両手で身体を隠そうとするけど、僕よりも紅さんの方が早かった。
「ココは、まるで開花する直前の蕾だね。赤くなって、可愛らしい」
紅さんの親指の腹が僕の両胸で強調している赤い飾りを摘んだ。
「あ、やっ!!」
乳首をクリクリと回されると、またおかしな声が出てしまう。
ピリリとした小さな疼きが僕を襲う。
「ん……っふぁ……やぁ……」
指の腹が僕の乳首をこね回すたび、身体が疼く。
ギュッと摘まれて擦られると、さっきよりも赤く膨れていく。
「比良のココを洗っていくうちにね、少しずつ大きくなってきたっていうこと、君はわかっている? わたしがこの美しい赤へと完熟させたんだ。こうやって触れて、洗って……」
「や、やぁ……だめぇ……」
ただでさえ、胸に刺激を与えられて苦しいのに、紅さんは言葉でも僕を追い詰めていく――。
「だめ? でも、ほら……ここを触っていると、比良が大きくなるよ? 感じているんだね嬉しいよ」
「っふ……も、やぁ……」
紅さんの言葉を合図にして自身を見下ろせば、言われたとおり、下半身では僕自身が強調している。
しかも先端からは先走りが流れはじめてシーツを濡らしていた。
「蜜も流れて――可愛らしいね。胸を触っただけで感じるようになったのもわたしの仕業なんだよね、比良……」
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