206 / 253

「愛している」の、本当の意味。(15)

 この部屋で、紅さんとふたりきり。  そう考えるだけで、僕の声は自然と大きくなる。  たとえ愛されていないとしても、今は紅さんを独占しているんだと実感すればとても嬉しい。  腰を揺らして悦んでしまう自分が居る。 「っふ……んぁっ……、くれないさぁんっ」 「わたしが君と一緒にお風呂に入る理由は何だと思う?」  揺らぐ視界のまま、僕の耳孔に注ぎ込まれる吐息……。  その吐息はまるで、僕の凍えた身体を、そっと優しく包む毛布のようだ。  その声でも――耳孔に触れる息だけでも、達してしまいそうになる。 「っひ、あっ、あっ、イく。出ちゃうからっ、手、もう放してぇぇっ!!」  苦しくて苦しくて、もう僕自身は絶え間なく先走りを流している。  どうしようもない射精感に、身体が震える。  ……はやく。  早く、この状況をなんとかしなきゃ!!  でなきゃ紅さんの手にかかっちゃう。  あるのは、そんな焦りだけ……。  それなのに紅さんは僕の意見を取り入れることなく、話し続ける。 「お風呂で君の身体を洗う理由のはね、君と早くここで繋がりたかったからだ」  乳首を触っていた手が僕の背中に移り……。  クプ……。 「っん、ぁ………」  先走りで濡れてしまったお尻の孔に指が孔の入口で円を描く。  もうすでに知り尽くしてしまっている紅さんの指――。  ――キュ。  やがてやってくるだろう快楽を待ち望み、内壁が縮こまる。 「や、や、もう……」 「この指、どうしてほしい?」  訊かないで。

ともだちにシェアしよう!