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「愛している」の、本当の意味。(21)

「?」  どうしたんだろう?  はっきりとしない視界のままで真正面にいる紅さんを写すと視線が重なった。 「君といると、わたしの欲望は尽きることがないね。むやみやたらに妖力を注ぎ込むことになるから必死になって抑えているというのに――君を抱きたくてたまらなくなる」  力強い陽光に包まれた部屋で、紅さんの少し困ったような声が静かに響いた。

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