96 / 489
✲第95話.【敦の休日】もう、無理!②
潤一はぶつかる様にキスをしてきた。
好きなようにさせていたが、テクニックなんてある訳も無く、まるで大型犬に舐められてるみたいで、躾 が必要だった。
「ちょっと待って」
オレは身体を起こすと潤一を見た。
「敦?」
不安そうな顔をされると耳がシュンと垂れた犬にしか見えない。
「キスだけでも気持ちよくなれるんだよ? 口開けて舌出して」
従順な生徒のように、潤一はオレの言うことに従った。
「気持ち良かったら同じことを返してね」
そのままの状態でブンブンと頷く。
舌で潤一の舌を舐めるようにしてから、舌を咥えて吸う。
口を開けて唇を合わせるようにしてから舌を絡める。
どうしたらいいのか分からないのか、なかなか潤一の舌は動かない。
それでも舌を絡めていると、突然潤一の舌がオレの口の中に入ってきた。
2人で舌を動かすと段々と唾液も行き来するようになり、ピチャピチャと音がしてくる。
「ん、、んんっ、、は、、ん、、」
自分が気持ちよくなってどうするんだ! と思うが仕様がない。
潤一と触れ合っていると思うだけでも嬉しくて仕方がないのだ。
ちょっと離れようとすると追いかけてきてキスをする。
そんなことを何度か繰り返す。
“お代わり”しか知らない子には“待て”を覚えさせなければならない。
少し離れるとオレは自分と潤一の唇の間に自分の手を挟んだ。
全く違う感触がしたからか、潤一はようやくきちんと離れた。
「何で? もうキスは嫌なの?」
「そうじゃないけど、潤一は今日はキスだけしかしないつもり?」
「え?」
「オレはもっと色々したいんだけどな」
凝視されながら上半身裸になる。
視線だけで愛撫されているみたいで、胸の尖りが芯を持ってプクッとしてくる。
潤一が遠慮がちにそこに触れる。
「ん、あっ、」
先端を掠める様に触られて声が出る 。
それと同時にコテンと仰向けに横になってしまう。
「気持ちいい?」
「ん、気持ち、いいよ? は、あぁん、んん」
片方はクリクリっとされて、もう片方は舐められると下半身がズクンと反応してしまう。
ともだちにシェアしよう!