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✲第95話.【敦の休日】もう、無理!②

潤一はぶつかる様にキスをしてきた。 好きなようにさせていたが、テクニックなんてある訳も無く、まるで大型犬に舐められてるみたいで、(しつけ)が必要だった。 「ちょっと待って」 オレは身体を起こすと潤一を見た。 「敦?」 不安そうな顔をされると耳がシュンと垂れた犬にしか見えない。 「キスだけでも気持ちよくなれるんだよ? 口開けて舌出して」 従順な生徒のように、潤一はオレの言うことに従った。 「気持ち良かったら同じことを返してね」 そのままの状態でブンブンと頷く。 舌で潤一の舌を舐めるようにしてから、舌を咥えて吸う。 口を開けて唇を合わせるようにしてから舌を絡める。 どうしたらいいのか分からないのか、なかなか潤一の舌は動かない。 それでも舌を絡めていると、突然潤一の舌がオレの口の中に入ってきた。 2人で舌を動かすと段々と唾液も行き来するようになり、ピチャピチャと音がしてくる。 「ん、、んんっ、、は、、ん、、」 自分が気持ちよくなってどうするんだ! と思うが仕様がない。 潤一と触れ合っていると思うだけでも嬉しくて仕方がないのだ。 ちょっと離れようとすると追いかけてきてキスをする。 そんなことを何度か繰り返す。 “お代わり”しか知らない子には“待て”を覚えさせなければならない。 少し離れるとオレは自分と潤一の唇の間に自分の手を挟んだ。 全く違う感触がしたからか、潤一はようやくきちんと離れた。 「何で? もうキスは嫌なの?」 「そうじゃないけど、潤一は今日はキスだけしかしないつもり?」 「え?」 「オレはもっと色々したいんだけどな」 凝視されながら上半身裸になる。 視線だけで愛撫されているみたいで、胸の尖りが芯を持ってプクッとしてくる。 潤一が遠慮がちにそこに触れる。 「ん、あっ、」 先端を掠める様に触られて声が出る 。 それと同時にコテンと仰向けに横になってしまう。 「気持ちいい?」 「ん、気持ち、いいよ? は、あぁん、んん」 片方はクリクリっとされて、もう片方は舐められると下半身がズクンと反応してしまう。

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