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✲第106話.【潤一の休日】まだまだ、足りない!⑤

「あっ、あっ、んあっ、ダメ、イっちゃう」 「イっていいよ」 さっきから刺激している所を強めに擦る。 「あ、あああっ、イックゥーーー!!」 敦は吐精すると息も荒く、目も虚ろになる。 さっきまで指を締め付けていた蕾は花が開くように急に柔らかくなった。 もしかしたら今だったら俺のモノも入るかも! と思って用意したコンドームを付けようとするが、確実に小さくて入らない。 大きいサイズって書いてあったのに。 「敦、ごめん。今日はこれ以上出来ないかも」 生でするという考えも浮かんだが、色々と調べた結果コンドームをしなければシてはいけないという結論に至っていたので、そう言うしか無かった。 そんな俺に敦はニッコリと笑った。 「オレの、短パンの、ポケットの、中」 まだ息は荒いが目には力が戻ってきている敦が短パンを指差す。 ベッドの端にかろうじて乗っている短パンのポケットを探るとコンドームが1つ見つかる。 早速袋を開けて付けてみる。 「入った。でもちょっとキツイかな。これ、どうしたの?」 何で敦がこんな大きさのコンドームを持っているのか不思議だった。 「拓海さんに、もらった」 「え?! 拓海先生? ……あっ!」 そっか、明さんがこれを使ってるのか。 それにしても、さっきすごく柔らかくなったとは思ったけど、敦のあそこにこれが入るのかな。 入る所を想像するだけでまた大きくなった気がする。 「何想像、してるの?」 「え?」 「それ、オレよりも大事なこと?」 なんか怒ってるみたいだ。でも敦より大事って? 「敦、何怒ってるんだ? コレ敦の中に本当に入るのかなぁって思ってただけなんだけど」 俺の言葉に敦がそっぽを向いた顔を戻して、頰を赤く染める。 「敦こそ、何の想像してんだよ」 「だって」 「俺の頭の中は敦でいっぱいで他のことは入る余地はないから。だから敦も俺でいっぱいになって?」 「も、なってるよ。バカ」 しんどそうなのに敦は俺に向かって腕を伸ばす。 「可愛い」 そう言いながら抱きしめてキスをする。 「なんかこのコンドームベタベタするな」 「ローション付きなんだと思う。いいよ。も、挿れて?」 覚悟を決めたような顔をしてから微笑む敦が愛しい。 俺が緊張しないようにって考えてくれているのが分かる。 蕾に自分のモノを当てがう。ゆっくりと腰を進めると、そこは少しずつモノを飲み込んでいく。 敦はしきりにふーっと息を吐いている。

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