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✲第136話.◆可愛い♡①

✳︎静×里緒の描写を含みます。 ✳︎静は頭の中パニックになるので里緒目線でお送りします。 何を言われたのか理解するまでに数秒かかった。 「あなたが? 私達を?」 「はい」 「今まで誰も出来なかったのに?」 「っ………」 シズカ君が息を飲むのが分かる。 そりゃ、誰もがここから出たいと思ってる。でも、そんなことは夢のまた夢だと、どこかで諦めているのに。 希望なんて持つだけバカで、傷が深くなるだけ。 「でも、きっと僕にしか出来ないことだから」 「どういうこと?」 「僕は秀明さんの孫なんだ」 ここに閉じ込めている人の孫。そうと分かってもシズカ君を憎む気持ちなんて湧いてこなかった。 「明美さんって誰?」 いつも秀明様が私を抱く時に呼ぶ名前の正体をこの子なら知っている気がした。 「母さんの名前だけど」 「あなた、お母さんに似てるの?」 「最近似てるってよく言われる」 この子が連れて来られたのは、きっと母親の代わりに抱く為。 「でも、全員を解放するなんて思えない」 「僕は残るので」 「え?」 「僕は1人で残ります。秀明さんのことは僕が全て請け負います」 揺るぎない言葉。覚悟を決めているって分かる。 それでも1人でなんて無茶だ。 ペタペタとシズカ君の顔を触る。 少しは打ち解けてくれていたのか、嫌がる素振りはない。 「肌すべすべね。シズカ君ていくつなの?」 「15才ですけど」 「5つも下かー。本当なら色々と初めては大切な人に上げたいだろうけど、1つだけ私が貰うね」 「え?」 急な展開だったのか固まったみたい。 「話の続きはまた後で、ね。ハル君、本当に頂いていいのね?」 「こっちの準備は出来てるから、いつでもどうぞ」 全く、ウソが下手なんだから。 でも、シズカ君がどんな風になるのか私も楽しみ! 固まってるシズカ君の唇に私のそれを重ねる。 チュッとリップ音を立てても、まだ固まったまま。 両手で胸の突起を転がすと、ようやくこっちを見てくれたみたい。 何か言おうと口が開いたのをいいことに、舌を滑り込ませる。 「ふっ…んんっ……ぁ……ん」 こういう時に声を漏らすのは女の方だと思うのだけど? でもシズカ君のくぐもった声、可愛くて腰にきちゃう。 なんだか女の子としてるみたい。 下半身に手を持っていくと、そこは主張を始めていて男の子だって分かる。

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