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✲第138話.◆可愛い♡③

✳︎静×里緒の描写を含みます。 「もう、シズカ君のが欲しくなっちゃった」 「え?」 シズカ君の指を抜いて、自分からシズカ君のモノを入れる。 大きくは無いけど、今までで1番硬い気がする。 騎乗位で自分で動くといい所に当たる。 「…あんっ……きも、ち、いぃ………」 相性がいいのか、本気で気持ちがいい。 「…リオ、さ、んんっ……ぼくもっ…きも、ちいっ……あんっ……」 無意識なのか、下から突き上げられる。 「ひゃんっ! あっ、あっ、んんっ…あっ……」 いつもは演技をしているのに、素で声が抑えられない。 身体を支えているのも辛くなってコテンと横になる。 「リオ、さんっ……?!」 「好きに、動いて?」 男の子の本能ってスゴイ。 きっと女の子とするのは初めてなのに、腰がちゃんと動いてる。 「あっ、あっ、あぁぁんっ、ふっ、あっ、」 一瞬スゴクいい所に当たった。 そう思ったらソコを重点的に攻められた。 「ちょっ……そこっ…ダメっ……あっ…も……イくっ、イっちゃ、あっ、ーーーーっ!!!」 「あっ、ぼく、もっ……もう……んんっ!!」 本気でイったの記憶の中では初めてかも。 中で出された事も気持ちいいって思っちゃった。 そこから出ていくと、シズカ君が申し訳無さそうに声をかけてきた。 「あ、あの、中に出すとか、ごめんなさい!」 「ふふっ、大丈夫よ。それより気持ち良かったぁ! またお願いしたいくらい」 「里緒!」 カズ君の声で現実に戻ってくる。 余韻くらい浸らせてくれてもいいのに! 「分かってるわよ。単なる通過儀礼で、この1回きりだって事は」 「通過儀礼?」 「そう。ここに来たら女の子は男の子と、男の子は女の子とセックスするの。それはビデオカメラで撮られて、秀明様のコレクションになるの」 悪趣味だって思うけど、秀明様以外の人と身体を重ねられるっていうのは嬉しい。 あの人は私なんか見てないし、性欲処理のための道具としか思われていない。 それでも、女の中では私を気に入っているらしく、3日に1回の割合で相手をしているのだ。 だから2週間も相手をしなくていいなんて嬉しくて仕方がない。 急に頰を触られてビクッとしてしまう。 「辛いなら泣いても良いんですよ?」 シズカ君の優しい声に包まれる。 それでも泣くわけにはいかない。 今後のシズカ君を思うと心配になる。 大切な人を忘れ、秀明様の相手をする。 いつか大切な人の所に戻った時、その事が足枷になることは間違いないだろう。 それは自分にも当てはまることなのだが、今は考えることをやめる。 「大丈夫よ。ありがとう」 そう言いながら、絶対に帰れないと思っていたのに、シズカ君の言葉を信じたいって、そう思い始めていることに気がつく。 ただ、シズカ君1人を残すなんて、やっぱり出来ない。

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