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✲第161話.◆心が痛い
✳︎秀明×静を含みます。
✳︎無理矢理の描写を含みます。
冷やっとしたローションがかけられ、そこを慣らされるでもなく、あたたかく硬いものが当てがわれる。
「お父様、ゴムは?」
「しないよ? 綺麗に洗っただろ? なら必要ない」
「でも……」
「口ごたえは許さない」
背中の大きな傷を指でなぞられる。
痛みはもう感じないはずなのに、ジクジクとする。
「痛みも含めて、私の形を覚えなさい」
ローションの助けだけで、秀明さんは腰を進めてくる。
めりめりと凶器と化したモノが入ってくる。
「……ひぃっ………クッ…………」
息が詰まる。息を吐けば少しは楽になることは分かっている。分かっているのだが、それが出来ない。
「少しは力を抜け」
パシンッ!
思い切りお尻を叩かれる。その痛みに体に入っていた力が抜ける。
「……ふぁっ………」
そこで腰を掴まれて一気に入ってきた。
「………!!!…………」
何度も何度も調教で慣らされたとはいえ、限界を超えた質量のモノが入ってきて、ソコは痛みしか感じない。
「少し切れたか。まあ、滑りが良くなったからいいか」
秀明さんは僕の事は全く見ていなかった。
ただの性欲処理の道具にすぎないと分かる。
急に繋がったまま向かい合うようにクルッと回される。
「……うぅっ………ひっ………」
「明美、可愛いよ」
秀明さんにはどんな光景が見えているのだろう。
今、自分は痛みに顔を歪ませて、お世辞にも可愛いとは言えないと思う。
「おと、さま……うれ、し…で、す」
激しくパンパンと音を立てて攻められ、声は途切れ途切れになる。
「明美、明美、中に出していいね」
「は、い……おと……さま、」
『嫌だ、やめて!』本当に言いたい言葉は飲み込む。
どんどんと攻め立てられる速度が早くなり、1番奥で秀明さんのモノが震えるのが分かる。
何かに侵食されて、自分が自分では無くなる感覚がする。
ズルッと硬度を無くしたソレが抜かれる。
終わったと思ったのに、秀明さんは抜いたばかりのそれを僕の口元に持ってくる。
「綺麗に舐めなさい」
体に力は入らないが、ソレをピチャピチャと舐める。
残っていたのか舐めていたら少量の精液が口に流れ込んでくる。
「……んん……ん………」
それを飲み込んだのを確認すると、秀明さんは満足そうに微笑んだ。
「明日も来るよ、静」
頭を撫でられた。
秀明さんは服を着て、吾妻を連れて建物から出て行った。
「静さん、シャワー浴びましょう」
急に話しかけられてビクッとする。
それが晴臣さんだと分かってホッとした。
「体、動かないよ」
「連れて行きますから」
「汚いから触らないで」
「シーツで包みますから大丈夫です」
「ごめん……っ…お願い、します」
急に涙が出てきた。
シャワーを浴びて、中に出されたものも掻き出した。
「……ふえっ………うっ…………」
急に吐き気が込み上げて、トイレに這いつくばって向かう。
吐き出せるだけ全部吐いた。
「うぇっ…うぅっ…うぇっ………うぇっ…ゲホッ……うぇっ……ゲホッゲホッ…………」
食事は殆どしていなかったから吐いたのはさっき飲んだ秀明さんの精液だけで、苦しくて悲しくて涙が流れる。
立ち上がれるだけの力が出ず、トイレの水を流すとまた這いつくばってシャワー室に戻った。
シャワーの中で泣いたら少しはスッキリしたが、体よりもずっと心が痛かった。
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