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✲第218話.◆◇愛しくて③◇◆
「あの、あまり見ないで……ください」
「どうして?」
ずっと見ていたいのだが。
「みっともないでしょ?」
「全然。もう少し太ってもいいとは思うけど、今のままでも可愛いよ」
そんな事、気にしなくていいのに。
自分からTシャツを脱ぐって言ったのに、手で体を隠そうとする。
「可愛いとか、無いですっ」
視線を外されてしまう。
チュッ
キスをしたらキュルンと見上げられた。
「静が何と言おうと、可愛いものは可愛いの。今日は何度も言うから、少しは慣れて?」
「え? 何度も?」
「そ、今までは思っても言わないようにしてたけど、今日は我慢しないことにした。可愛いと思ったらそう言うから」
ポカンとした姿も可愛い!
「ホント可愛い」
キュッと抱きしめたら腕が背中に回された。
「鈴成さんが言ってくれるのは嬉しいです……」
ポソッと言われた言葉がまた可愛い。
あー、俺ダメだ。ボキャブラリー無さすぎ。
でも可愛いんだよ! 本当に。
乱れたらどうなる? もっと可愛くなるかな?
「ね、静はここ触ったことある?」
下半身に手を伸ばし、モノをハーフパンツの上から触る。
「え? 無いです」
「そっか。モゾモゾする事とかは?」
「それはあったかな。鈴成さんに抱きしめられた時とか」
うわっ、何それ。俺に抱きしめられて感じてたってことか? ヤバイ。
「気持ち良くなろうか。こうすれば見えないだろ?」
後ろから抱きつくようにしてハーフパンツの中に手を入れる。
下着の上からさするように触ると体の前に回した左腕を静が握る。
「あの、そこ、触るの?」
「うん。体の力抜いて寄りかかって」
おずおずと体重をかける間も腕は握られたままだった。
やはりさするように触るだけでは少しの反応しか示さないので、少し強めに擦ると急に硬度が増してきた。
「え? やっ、何?」
気持ち良くなったのだろう。
静の戸惑いは気づかないフリをして、手の動きを早める。
「まって!」
「ん? ここで止めるのは辛くないか?」
手をモノから離すと1度ハーフパンツ内からも手を出した。
「これ、ちゃんと元に戻るの? 大丈夫?」
「心配しなくても大丈夫だよ。ただ汚れないように裸になろうか」
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