225 / 489
✲第222話.◆◇愛しくて⑦◇◆
「苦しくない?」
「だいじょうぶ……です」
喋る度に指が締め付けられる。
「動かしてもいい?」
小さく頷くのを確認してから、指をゆっくりと出し入れする。
ローションがクチュクチュと音を立てる。
中で指を動かすと少し盛り上がった所に当たる。
「ふぁっ、ぁん」
可愛い声が上がる。
ここが前立腺かな?
そこを優しく擦りながら乳首を舐める。
段々と乳首も芯を持ってぷっくりとしてきて、見てみると俺の唾液で濡れて更に美味しそうだ。
モノには触れていないが前立腺の刺激でか、またピョコンと勃ち上がっている。
声が上がるのが嫌なのか、静は手で口を押さえていた。
「んんっ、んっ」
「声、我慢しないで聞かせて?」
静の手に手を重ねる。
無理やり引き剥がすような事はしたくない。
「だって、変な、声、だし」
「可愛い声だから聞きたいな」
「気持ち、悪く、ない?」
何を心配してるのかと思えば、気持ち悪い訳もなく、その声に欲情する俺はどうしようもないな。
「そんな訳ない。可愛いよ」
顔を真っ赤にして見つめられる。
とことん甘やかして、怖いなんて思う暇を与えないようにしたい。
チュッ
リップ音を立ててキスをする。
舌を差し入れて絡めると、今度は静も舌を動かしてくる。
ピチャピチャと音を立ててキスをしながら指を増やす。
特に抵抗もなくスルリと入り、静も体に力が入ることもなかった。
しばらくは動かさずにそのままにしていた。
キスの合間に少し離れたところで静が口を開く。
「鈴成さん?」
「ん?」
「あの、さっきみたいに、動かしていいです、よ」
言ってから恥ずかしくなったのか手で顔を覆う。
「可愛い。気持ち良かったから? ここも?」
乳首も指でクリクリっとする。
「ゃんっ、あっ、んあっ」
中に入れた指も動かして前立腺を刺激したり、少し開いたりしてみる。
「あっ、ああんっ、んんんっ」
今日の課題は静を気持ち良くすること。
何度も自分に言い聞かせるが、静の感じてる声は下半身事情にはかなり辛い。
視覚も聴覚も静に支配されて、爆発寸前だ。
ともだちにシェアしよう!