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第297話.【敦の過去編 2】⑤

眞尋さんはとにかくオレの足を何度も何度も触って嬉しそうに笑っている。 「この足にずっと触りたかったんだよ? 本当ににキメ細かい肌で、想像していたよりもずっと素敵だ」 怖い怖い怖い! 母さんに殴られていた時とは違って得体の知れない恐怖に体が震える。 優しく笑う眞尋さんはどこに行ってしまったのだろう? 確かに夕飯までは楽しい時間だった。 紅茶が変な味だと思ったのは何か入っていたからなのかな………? 「紅……茶…………?」 声まで震える。 「ああ、紅茶にはちょっとだけ細工をしたよ? 中学生で体格も差があるけど暴れられたら連れてこられないかもしれないだろ?」 「ここ、は?」 「俺のマンション。大声出しても無駄だから。近くにある音大用で、防音機能は完璧なんだ」 ルンルンとしたような喋り方で言われる。 眞尋さんとの間にとてつもない温度差を感じる。 「嫌がろうと、泣き叫ぼうと、ゆっくり時間をかけて抱いてあげる。女の子とセックスしたことある?」 あれはじゃれ合いの延長かもしれないがオマンコにちんこ入れたから、したってことでいいのかな? 「たぶん、したことある」 「へぇ、最近の中学生は進んでるね。じゃあ男とのセックスは初めてかな?」 「当たり前っ、だよ」 「良かった。女の子のことなんて忘れるくらいたくさん気持ち良くしてあげるから安心して?」 この状況で何を安心出来るというのだろうか? 「じゃあまずはお尻の中キレイにして来て。これ、浣腸だから。3つ全部使ってね?」 自分で抱かれる準備をしろって言ってるの? 嫌だって言いたいけど、許されないよね。 「そんな顔してもダメだよ。もし、使わずに出てきたら、ベッドの上で俺が浣腸を入れてあげる。もちろんトイレには行かせてあげない。俺の目の前で粗相したらいいよ」 想像してるのかニヤニヤと笑ってる。 「ちゃんと自分でやる」 「暴れてもここで、だからね?」 手が自由になり、足も右足だけは解放される。 暴れたくても言われたことの恐怖で体が動かない。 「トイレはここ。くれぐれも足に傷とかつけちゃダメだよ?」 足への執着が半端ない。 こんな足のどこがいいのかよく分からないよ。 浣腸を3回したら、最後には透明の液しか出なくなった。 前に読んだ体験談にも、それで準備完了だって書いてあった。 トイレから出ると扉のすぐ横の壁に寄りかかった眞尋さんがいた。 「出来た?」 「はい、透明なのしか出なくなったから、それで大丈夫ですよね?」 「いい子だ。次はシャワー浴びて来て。俺はもう準備出来てるから1人で出来るよね?」 「あの、足のこれは?」 「それは付けたまま入ってもらうよ? 裸でも逃げる子がいるから」 その口ぶりだと、オレ以外にもこういう目に遭った人がいたってことだろう。 その人達もこんな絶望を感じてたのかな? それとも眞尋さんを好きになって喜んでたかな? 左足首に巻かれた足枷には鍵穴があって、眞尋さんが持っている鍵がないと外せないようになっている。 足が傷つかないように肌が触れるところはふわふわとしている。 頭からお湯をかぶり、眞尋さんのシャンプーとコンディショナーを使わせてもらう。 体もボディソープをたっぷり泡立てて洗う。 シャワーで全てを洗い流すとサッパリ爽快だが、気分はどんよりとしている。 シャワーが終わって出るとふわふわのバスタオルが用意されているが、着るものは何一つ無かった。 もうすべて見られているのだからと色々と諦めて裸で眞尋さんの元に戻った。 「俺と同じ匂いがする」 抱き締められて首筋に顔を埋めて匂いを嗅がれた。 そりゃあ眞尋さんが使ってるシャンプーとコンディショナーとボディソープを使用したのだから、そうなるよ。 「ねぇ、登下校の時もオレの足を見てたの?」 「気が付いてた? 今までで1番理想の足を見つけたんだから仕方ないだろ?」 「オレに話しかけたのも、こうしたかったから?」 「初めはそれだけだったけど敦くんがいい子だから、普通に仲良くなりたいって思ったよ。でも、君の足に触りたくても触れないなんてもう耐えられなかった」 眞尋さんが言いたいことは分からなくもない。 でも本当は分かりたくない。 眞尋さんはオレの髪の毛をドライヤーで乾かしてからベッドに戻った。 ベッドの上には色々と物が置いてあった。

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