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✲第471話.大切にしたい④

紅く色づいた左乳首の先端に触れるか触れないか位のキスを落とす。 そのまま舌先でツンと突つくとビクンとまた身体を震わせる。 「ふぁっ……あっ……もっとっ………」 素直に言葉を紡ぐ晴臣が愛しい。 もっともっと気持ちよくしてあげる 下から上へ舐め上げると乳首は芯を持っていて舌に引っかかる。 何度も舌を往復させる。 右乳首は優しく円を描くように刺激を与える。決して強くは触らない。 相変わらず足をモジモジと動かしている。 ソコへの刺激も欲しいのだろう。 「ココ、触って欲しいの?」 ツンと指先で触るとハッとしたように閉じていた目を開けて、小さく頷く。 「でもなぁ、俺は乳首で忙しいから……自分で触っていいよ。いつもどうやって触ってるか見せて?」 左右両方の乳首を指で転がしながら上から眺める。 「……そんな、こと…んっ……むりっ………」 晴臣の両手はシーツを握り締めて、顔も背けられてしまった。 「じゃあ、乳首は指で……ココは口で可愛がってあげる」 「え?! 口って? ひゃっ……あぁあっ」 エレクトしたソコを咥えて唇で圧迫しながらゆっくりと上下させる。 よく考えてみたら、フェラするのは初めてかもしれない。 ココを舐めるなんて自分には出来ないと思っていたが……晴臣のものであれば愛しく思えるなんて、抵抗が全く無いなんて……俺も変わったな。 先端を舌でチロチロと舐めながら両乳首を摘んで軽く引っ張る。 「……やっ………でちゃうからっ……ぁんっ……はなしてっ………」 身体を捩って逃れようとするが力が抜けているのでされるがままだ。 「このまま出していいよ」 反論される前に裏筋を舌でなぞってから喉の奥まで咥えこみ、ジュポジュポと音を立てて頭を上下させる。 乳首を指で弾くと限界が近いのだろう、身体を硬直させて俺の頭を抑える。 無意識の行動だろうが快感を逃さないようにするのが可愛い。 追い討ちをかけるようにジュルジュルと吸い込むとビクン、ビクンと身体を震わせて達した。 「ああっ、あっ、ん……あ……ごめんなさい」 我に返った晴臣がへにょりと眉を下げて謝った。 俺はそれを見ながら口の中のものを嚥下する。 精液を飲み込むなんて冗談じゃないと思っていたのに、躊躇いは1ミリもなかった。 美味しいとさえ思ってしまうなんて……気だるげにこちらを見て目を瞠る晴臣が愛しくて抱き締める。 「あんなもの飲むなんてバカですか?」 「晴臣のだからだよ。美味くはないが……悪くもない」 身体を離してベッドサイドに置いておいたペットボトルの水を飲む。 「なんて顔してる? 水を飲んだのはそのままキスをしたら晴臣が嫌だと思ったからだよ」 「あの、俺も舐めます」 そう言いながら俺のソコを見て顔を紅くして少し触って手を引っこめる。 だよな。俺のガチガチになってる。 「無理するな。今日は気持ちよくなることだけを考えろ。いつかしてくれたら嬉しいけどな」 「……そんな大っきいの入るものなんですか?」 「明のより小さいよ」 別に自虐的になっている訳では無い。 俺よりも大きいのを拓海は挿れているということを分かってくれればいい。 「拓海さんが特別……って訳じゃないですよね………まだ、怖さもありますが………抱いて下さい」 ギュッと抱きつかれて、聴き逃してしまうくらい小さな声で言われた。 録音したかったよ 「準備してからな。中で気持ちよくなれるって分かってから。……大丈夫だよ、無理矢理挿れたりしないから」 背中をポンポンとすると、よりギュッとされる。 「森さん」 「ん?」 「大好きです」 晴臣の突然の愛の言葉に不覚にもイきそうになってしまった。 踏みとどまったがヤバい。 1度出しておいた方が良さそうだが、全くタイミングが無い。 「俺も大好きだ」 唇を重ねると、今までは頑なに閉じていた唇を晴臣自身から薄く開き舌を出してくる。 舌を絡ませ合う。 さっきのお返しなのか、舌をチュウッと吸われる。 抜けるとまでは思わないが、強制的に舌が晴臣の口内に入る感覚は気持ちが高まる。 そのまま口内に舌を這わせる。 粘膜を優しく舌で撫でてからもう一度舌を絡ませ合い、今度は俺がそれを吸う。 身体を起こしていたのでもう一度仰向けに寝かせ、キスをしながら足を開かせる。 抵抗されるかと思っていたが、思いの外スムーズに開かれた。 股関節が柔らかいのか開かれた状態で手を離してもそこが閉じることはなかった。 「怖くなったらちゃんと言うんだよ」 「……はい………」 ローションを手で馴染ませてから後孔を触る。 洗ってきたとはいえここまでに時間もかかったし、緊張もあるからそこは固く閉じている。 すりすりとそこを触り周りから解すように押してみる。 ローションの助けを借りてもそこには指1本挿れるのも大変そうだ。 色々な所を刺激しつつ、根気強く解すこと約30分。 ようやく指が1本入った。 入ったのはいいのだが。キュウッと締めつけられる。 こんな所の括約筋まで鍛えているのか、指の血流が止まるのではないかと思う程締めつけられる。 「少し力を抜けるか?」 「……よく分からない……です」 「息をつめないでゆっくりはいて、吸って、はいて」 深呼吸をさせるようにすると少しずつ緊張が解けて、それと同時に後孔の締めつけも和らぐ。 入口付近の粘膜を優しく撫でるように動かすと、後孔も締め付けたり緩めたりを繰り返した。

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