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✲第483話.可愛いしかない⑤
手の平で温められたローションを後孔に塗る。
今の今までこちらを見ていたのに、来夢は顔を逸らした。
身体がほんのりピンク色になっているということは、恥ずかしいのだろう。
確かに自ら足を開いたこの状態は恥ずかしいと思う。
俺に出来るのは恥ずかしいも気持ちいいに変わるってことを、身をもって分からせてあげることくらいだ。
指を入れるのは先程と同様に問題ない。
ローションは必要ないと思えるくらい濡れている。
少し指を入れた状態をキープする。
「違和感で変?」
「……その位なら、大丈夫」
人差し指の第1関節から第2関節まで進める。
まだ中の粘膜には触らないようにして第1関節と第2関節の間で抜き差しをする。
左手は太ももに置いているが少し力が入るのが分かる。
「嫌か?」
「……そ、じゃなくて……恥ずかしくて」
足を持っているから手で顔を隠せないので、限界まで顔を逸らしているが耳が真っ赤になっているのは丸見えだ。
そんな所まで可愛くて仕方がない。
「この中でも気持ち良くなれるっていうのは知ってる? 調べた時に出てきた?」
「うん、図とかも載ってて……でも自分では怖くて、出来なかった」
チラリとこちらを見て目が合うとまたすぐに限界まで顔を逸らしてしまう。
「ちょっと触ってみていい?」
「え?! あ……うん……」
「来夢、無理はダメって言ったよね? 嫌ならしないよ」
驚いたように見つめられた。
今回は顔を逸らさない。
「嫌じゃ、ないよ……興味あったし………ダイ兄ちゃんになら、して欲しい」
自分の言葉に興奮したのかソコが勃ち上がる。
「期待してるのなら、しないとな」
左手でソコの形をなぞると押し殺したような声がする。
「んんっ」
「無理に息を止めると苦しくないか? 好きに叫んでも防音になってるから……俺しか聞いてないよ」
優しくソコを触りながら中の粘膜を指の腹で探る。
少し盛り上がった所を触ると手の中のソコがプルンと震える。
触られたことが無いのに反応するのか……
顔を見ると困惑しているようで、そんな表情も可愛い。
「どうした?」
「はじめて、なのに……こんな………はしたないよね?」
「そんなことないよ。辛いより気持ちいい方がいいだろ」
来夢が何か言う前にさっきの所を少し強めに押してみる。
「ひゃっ! ……ダイにいちゃっ……」
「ん?」
優しくさすると身体がピクンピクンと跳ねる。
「キス、したい」
顔はもう隠せないと思ったのか見つめられる。
瞳はトロンとしていて口は半開きだ。
「俺もしたいと思ってた」
控え目に舌を出しているからまずは舌だけを合わせる。
舌を絡ませ合えば濡れた音が響く。
指で前立腺を刺激するのも続ける。
息を詰めるのも分かるから苦しいかもしれないのに、キスをすることをやめられない。
自分よりも小さな舌にぷっくりとした唇。
上唇、下唇の順に唇で挟んで舐める。
弾力があって気持ちがいい。
ずっと唇を合わせていたいと思うがそういう訳にもいかない。
「苦しくないか?」
「んっ、ぁっ……へ、いき……」
初めから柔らかかったが後孔は蕩けるように柔らかい。
「少しでも痛いとか苦しいとかあれば言うんだよ」
「うん……」
コンドームを付けてローションを垂らす。
後孔にピトッとくっつける。
「息吐いて」
緊張からか上手く息を吐けない様子まで可愛い。
「腕は俺の背中に回して。爪立ててもいいから」
足を固定していた腕が背中に回されると、来夢は安心したように息を吐き出した。
「挿れるよ」
来夢のお陰で今までで1番大きくなったソコをゆっくりと挿れていく。
殆ど抵抗を感じることも無く1番太い所が飲み込まれていく。
指では分からなかったが来夢の中は入って来たソコを包み込むように動く。
「1番太い所は入ったよ」
「ほんと? ……うれしい………いま、ダイにいちゃんと、ひとつに……なったんだね」
腕の中で俺を見上げる来夢は嬉しそうに笑って涙を流す。
「泣かないで」
涙を舐めとるがどんどん溢れてくる。
「だって……すきなひとに、はじめてを……あげられる、なんて……おもってなかった、から」
来夢の嬉しいがダイレクトに伝わってくる。
心が満たされる。
なんだか俺まで泣きたくなってくる。
「来夢のこと誰にも渡さない。これから先もずっとずっと一緒にいよう」
「はい」
しばらくそのままでいたが、このままって訳にはいかない。
「今日はここまでにしよう」
「え? でも………」
今までの俺だったらこのままシていたと思う。
相手の体調を考えて思い留まるのも来夢だからだ。
「さっきの素股をもう一度しよう。今はそれで十分だよ」
頭を撫でて微笑むと小さく頷いた。
それを確認してからソコを抜いた。
「んっ……ホントに入ってたんだ………」
抜いたことで確認するなんて……しかも本当に嬉しそうに微笑んでるし………天使だな。
間違いなく天使だ。
「ねぇ、ダイ兄ちゃん。素股だと後ろからだよね?」
「まぁ、そうだな」
「僕、向かい合ってがいいな。ダイ兄ちゃんの顔が見える方がいい………ダメ?」
ダメじゃない!
ダメな訳が無い!
「じゃあ兜合わせだね」
「かぶとあわせ?」
素股も兜合わせも知らなかった子に身をもって教えるこの状況に……興奮が抑えられない。
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