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気づいたのは彼の目に自分が映っていなかったから なんか変だ... 「何が」とかじゃなくて、ただ違和感を感じる彼の態度 笑っているはずなのになんだか泣いてるみたい ーーそう思った 思わず飛び降りてその胸に飛び込んだ時、抱き留める腕をもらえなくて予感は確信に変わる 思えば今日は違ったの いつもよりみぃくんもせんせぇもうんと優しかった いつもよりたくさん頭を撫でてくれて、お洋服もいっぱい着せられて赤いキラキラをもらった いつもよりお話もしてくれて.... そうだ...何か言われた 知らない言葉で、分からなくてお返事はできなかった ねぇ、「アイシテル」ってなぁに? 「みぃくんっ!!」 ユウは彼の背中に爪を立てるように縋り付いた どうしてだろう どうしてこんなに不安になるの? この手を離したらもう二度と会えない気がするのはなんで? 「みぃっ...」 「ユウ」 ミツルはユウの腕をグッと掴むとしゃがみこんだ 真正面から見据えて離さない 「お前は今日から外にいくの、先生と暮らすんだよ」 「みぃくんっ」 「もう俺とは暮らせない「みぃっ...」 「俺の話を聞けっ!!!」 聞く耳をもたないユウに彼は怒鳴り声をあげた ビリビリと怒声が響き、ユウはビクンと身体を跳ねさせた 彼の腕に食い込んでいた指の力がゆるゆると抜けていく 「もう俺とはいないの!先生と行くんだよ」 「みぃ...」 いく...?どこへ...? 「先生の言うことを聞け、いいな?!」 分からない 言っていることが分からない だって、一緒なんだもん ずーっと一緒って言ったもん 違うの? 許してくれたんじゃないの? ーーそれはやっぱりユウが要らないってこと?

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