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「う...?」 「まずは、ご飯ちゃんと食べよう」 仕切り直しとばかりに椎名は笑ってユウの頭を撫でる 「じゃあスプーンを握って食べる練習でもしてみようか」 そう言ってユウの小さな手にスプーンを握らせている時だった ーーピンポーン 不意に来客を告げるインターホンが部屋に響く ユウはきょろきょろと部屋を見渡して音の出所を探しているようだった 「誰だろ...」 椎名が立ち上がりかけた時、その音は繰り返し鳴り出した ピンポンピンポーン!!! こんなやり方をする相手を椎名は1人しか思い浮かべられなかった 「まさか...」 半分うんざりした顔で椎名は玄関まで急ぐ ドアノブに手をかけ、開けようとした扉を思いっきり引かれた 「よぉ!」 「涼介...なんですぐ来るかな」 目の前にいたのはヘラヘラと笑う大男 椎名はユウを連れ帰ってきた時、涼介に電話を入れていた あらかじめ事情を話しておいて、ユウが落ち着いたら会わせるつもりでいた まさか、こんなに早くやって来るとは思わなかったが.... 「なぁ、来てんだろ?会わせろよ!?」 「ちょっ...待てって、まだユウくん来たばっかりで落ち着いてないんだって」 涼介は椎名の事などお構いなしにズカズカと上がり込んでくる そして部屋を物色する切れ長の目がダイニングチェアにちょこんと座るユウの姿を捉える 「あーー!!お前かぁっ!!」 涼介はユウに向かって白い歯を光らせた

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