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「大丈夫だって!何とかなるって!!」 「だからっ!無理させたくないんだってっ!!」 言い争う二人をユウはぼんやりと眺めていた 怒ってる....?よく分かんない.... ユウは基本的に人が怒っているのを見ると、それが自分のせいなのではないかと思ってしまうところがあった それはいつもミツルがユウに言い続けてきたからだ ”怒らせるなよ” ”ユウ、全部お前のせいだ” そう言われるたびに怒られて殴られていたユウは目の前の二人が自分のせいで揉めている気がして悲しくなってしまう 「.....」 人の怒鳴り声は怖い.......それが大好きな人ならなおさらだった 「「だからっ!!」」 同時に声を荒げた二人がハッと気づくとユウは身体を硬くして縮まってしまっていた その大きな瞳にはうっすらと涙の膜が張っている 「わぁぁっ!!ごめん、ごめんね?ユウくんっ!!びっくりしたよね」 「泣くなっ!泣くなよ?悪かったっ!な?!」 大の大人たちがユウに群がりあの手この手で慰めにかかる 「ごめんね?ほらっ、ご飯食べよう?ね?」 「そうだ、そうだ、腹減ってんだろ?食ったら元気になるぞ?!」 涼介がグリグリとユウの頭を撫でながらわざとらしく笑ってみせる あまりの二人の慌てようにユウの涙も零れる寸前で引っ込んだようだった

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