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その夜、二人は遅くまで起きていた ぼんやりとした間接照明に照らされたユウはゆっくり瞬きをしながら真剣に椎名に耳を傾けていた 時々首を傾けたりしながら、それでも一つ一つを一生懸命理解しようとする姿がそこにはあった そんなユウが疲れて眠くなるまで寄り添って、気のすむまで語り掛けていた いつの間にかユウが肩にもたれるように眠ってしまうと長い長い一日が終わったことに椎名はホッと胸を撫で下ろした ユウを抱きかかえてベットに横にさせ、シーツをかける あどけない寝顔はほんの少し疲れたように見えて、その心が眠ることによって少しでも癒されてくれることを願った 「おやすみ」 椎名はそっと声をかけるとベットのすぐ横に布団を敷いて寝転んだ これからは自分が責任を持ってユウを育てなければいけないーー それを考えてるとなんだか目が冴えてしまった 椎名は頭の中でこれからのことを巡らせ、できるだけ早く眠りに落ちるように深く、硬く目を閉じた

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