お腹がきゅうっと音がなった お腹をさすりながら座り込んで彼のことばかり考える さみしい さみしい さみしい 彼の匂いを嗅ぎたい、その手で触れてほしい その舌で舐めて、唾液を流し込んで愛してほしい 「.......？」 心臓の音がトクントクンと脈打ちながらその雫がポタリと一滴落ちていく 落ちた先は下肢の間 神経がそこ一点に集中していく どうしたのかと見てみると腰まである薄いシャツの布が少し持ち上っているように見える シャツをたくし上げて直に見てみると自分自身がしっかりとこちらに頭を向けていた 赤く剥けた亀頭に空気が触れるとジンジンとそこに熱がこもる その熱をどうやって冷ませばいいかわからない 捲ったシャツを戻してその部分を覆うとそれが擦れて、勝手に腰が引けた ムズムズした感覚が減るよりも一層膨らんでいく 身体を捩るとその度にシャツが擦れてヒリヒリする もう一度シャツを捲ると擦れていた部分に染みが見える 亀頭の先から透明な雫が丸く浮かぶ 誰に教わるわけでもなくそこに手が伸びる 細く小ぶりな性器を小さな手が包み込み、ギュッと握ると、床にタラリと丸い雫が糸を引くように垂れる 自然に手がそれを掴んだまま上下に動いていく 本能のままその手が早い動きで扱きだすとあっという間に目の前の床に白い液が飛び散った 「あっ...んぁ...」 突然のことにユウは驚いて、白く染まった性器を手のひらで拭き取ろうとした。 その濡れた亀頭をヌルッと触ると、先ほどよりももっと、腰が抜けるような感覚が襲う 「んぁっ...んん...」 一つ撫でては声をだし、また触れて声がでた そのうちその溢れた精液を全体になでつけるようにして扱くとグチュグチュと音が聞こえしだす 指先で先端にも触れて指の腹で捏ねるように回す 「あっ...あっ...あっ...んぁっ」 何も考えられないくらいその行為に夢中になっていた 頭のなかで彼にされる事を思い浮かべて、自然に片方の手が口元に向かう 彼がふやけるぐらい舐めてくれる指 同じように自分の指を舐めて、時には噛んでみたりした その指で今度は乳首をつまんでみるとコリコリて、少し強めに抓ってみると、本当に彼にされているような錯覚に陥った 恐る恐るガーゼがしてある片方の乳首を上から押してみた 傷はある程度塞がっているようで、ズンと鈍い痛みがあった 少し痛いくらいが丁度いい ガーゼ越しに胸を掴んで握りながら片手で先端をひっかくように擦る 痛さと気持ちよさが同時にユウを包んでいく 「あっ...んはっ...んぅ...んんっ」 盛大な声をあげて、すぐそこに迫る波を待ち受ける 一層指に力を込めながら白くなっていく意識を追いかける 「あ...あっ...はっ！！」 そのまま腰をガクガクさせて、さっきよりも多い量の精液を吐き出した じんわり汗をかいてぺたりと座りこみ、点々と床を汚す精液をぼんやりながめていた 肩で息をしながらまだ起き上がれそうになかった その時、 ガチャガチャと金属の音がしてゆっくり扉が開いた あれだけ会いたかったのに、身体が重くて動けなかった 「遅くなってごめんね？ユウ」 彼は近づいて、ユウのそばにしゃがみ込む そして目の前に広がった白い液体に指先をつける 手のひらで揉むようにその感触を確認して、口の端を引き上げた 「1人でしてたの？ユウ」 虚ろな目で見つめるユウに彼はその手を広げて見せる 「舐めて」 差し出された手にはユウの精液がベッタリとついている ユウは重い身体を起こして、その手をピチャピチャと音を立てて舐めあげた 「自分のまで舐めるって...すごいね？ユウ」 そんなことはどうでもいい 彼が来てくれるだけでいいのだ もうなにもない手のひらをそれでもしきりに舐めまわしてユウは彼を求めていた