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第24話*

「あぁ...すっごい気持ちいい..ユウ...」 彼はユウの喉奥に自分自身を深く飲み込ませてその気持ちよさに酔いしれていた 頭を強く押さえつけ苦しく歪む顔を見降ろしながら抑えることのできない欲望を膨らませていく 右腕にはしっかりと包帯を巻いてあげた けれど傷口は深かったのか何重にも巻いたはずの包帯の上に血がにじみ出て赤くシミが広がっていく その手はダラリと下に垂れ下がり持ち上げることも力を入れることもできないように見えた 「ゲホッ!」 咳こんで押さえつける手から逃れようと顔をそむけた 「ユウ!ちゃんとやって」 髪の毛を掴みながらそそり立つ性器をユウの頬に押し付ける 「ぁぁ...」 口元からダラダラと涎を垂らしながら虚ろな目でそれに応えようと唇を開く それでも一気に喉に差し込まれると急激にえづいてうまくできなかった 「お前さぁ..手使えないんだからまともにやれよ」 頬を抓られて続きをせかされる 「ふッ...ぐふ...」 「そう...舌使って?」 舌の上に乗せて出し入れしてやると筋の縫い目に沿って舌先を動かした 「腕痛いの?もうできない?」 苦しそうに息を上げながらユウはそれでも咥えようと口をあける 彼は舌打ちしながら体を引き離して脱ぎかけたズボンを引きあげた ペタンと座り込んだユウを残したまま彼はキッチンのほうに歩いて行く 取り残された少年は彼の姿を目で追いかけながら不安そうな声を上げた 「あっ...ぁ....」 ユウには目もくれずその声も聞く耳も持たなかった 「うぅ....」 目で訴えて、言葉にならない声をあげても目をあわせてくれない ユウはフラフラと立ち上がり彼のそばにペタペタと裸足で近づいていく 彼はキッチンでやかんでお湯を沸かしながら煙草を吸っていた 彼のそばに寄って服の裾を引っ張てみてもけれど何も言ってくれない 「ぁッ...ぁ....」 腕を引っ張てみるとその手を振り払われて突き飛ばされた その拍子に尻餅をつくように床に倒れこんでしまっても彼は目線すら合わせてくれなかった 煙草の煙をくゆらせながらまるでユウがいないものとして動く彼の態度はそれだけで心の中を暗くしていく 「ひっく...ふッ....ぅぅ」 ポロポロと涙を流しながら動く方の腕で顔をぬぐう ユウはキッチンの床に座りこんで彼が手を差し伸べてくれるのを期待していた

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