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第12話*
ミツルはユウを真上から見下ろすのが好きだった
震えながら...泣きながら...だけど自分を頼って手を伸ばす仕草がたまらない
ユウの瞳に映るものが全部自分であるように
ユウの世界が自分だけで満たされていくように
征服していく喜びはどんなものより勝っていた
*****
「痛い?気持ちいい?どっちかなぁ...」
ユウの性器を舌でなぞりながら、後ろの蕾まで唾液を垂らしていく
蕾に指を這わせて、皺を伸ばすように撫でながらゆっくり指を入れていくと肉壁がうねりながら奥へ奥へと誘っていく
指の腹が前立腺に触れると、一気に体を震えさせ、口元を押さえた手がミツルに向かって伸ばされた
「んぅ..あぁぁん..」
「だから黙れよ...何度も言わせんな」
冷たく言い放ち太ももを掴みながら今度は包帯の隙間から直に傷口に触るように指を入れ込んだ
「....」
声を出しては傷口をえぐられ、また今度は声が出るまで執拗にその体を弄ばれてユウの体力はどんどん消耗されていく
ただでさえ、まだ回復してない体に容赦のない仕打ちがユウを追い詰めていった
「こっち来て?ユウの中...入れていい?」
ミツルはぐったりしたユウの腕を掴んで自分の方に引き寄せると、触れずともそそり立った自分の性器をユウの蕾にあてがった
ユウは対面にされてミツルを受け入れためにゆっくり腰を落としていく
けれど声を出さないようにしなければいけないことがユウの動きを鈍くさせ、なかなか根元まで入れることができない
焦れたミツルはユウの腰を掴んで下から一気に突きあげた
「はっ...ぁぁ!」
眩暈のするような衝撃に思わず声が出てしまい、ユウは慌てて手を口元へ戻した
「ぁーぁ..ダメっていったのに...」
そういうと、ユウの腰をガッチリつかんで下から何度も突きあげた
ユウは突きあげられて体を跳ねさせながら、手が口元から離れないように必死に耐える
その姿に彼は意地悪そうな笑みを浮かべて固く抑えている手を掴み自分の手と絡ませた
「....!んぅ...!」
「ほら我慢しろって」
下から突きあげる力をさっきよりも強くしながら、休む暇を与えない
「ん....ぅん...ッ」
唇を噛みながらその動きに耐えてるユウが瞬きをするたびに涙がパタパタと零れる
「ユウ、そんなに泣いてちゃいいのか嫌なのかわかんない...」
自分の上で腰を揺らすユウの頬に流れる雫を舐め上げて、汗で額に張り付いた髪を梳くってやる
するとユウは泣きながらミツルの首に巻き付くようにして体を預けた
ミツルはユウの頭を撫でながら絡みつく体を抱きしめて背中を摩ると諭すように呟いた
「分かった分かった..俺も好きだよ」
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