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ルーティン
Pi...Pi...Pi...Pi...Pi...Pi...Pi...
AM6:00
朝を告げる携帯のアラームが頭の上で鳴り響く
「んー...」
朝は肌寒くてベットの中から出たくない
手探りでアラームを止めてもう少しだけ...あと5分...
うつらうつらとしながら夢の狭間を行ったり来たりの椎名の耳に聞こえてくる足音
パタパタパタ...
それは軽やかな足取りで椎名の寝室の扉の前で毎朝必ず足を止める
次に何が起きるか分かっている椎名はついつい顔に笑みを浮かべてそれを待つ
「コンコンコン...せんせぇ?あけていぃ?」
その声に椎名は起き上がり穏やかに返事をする
「はぁーい、どうぞ?」
すると寝室の扉がゆっくり開いてドアの隙間から声の主が顔を出す
「せんせぇ...おはよぉ!」
それはニコニコ顔の笑顔がかわいい小さな天使
「おはよう、ユウくん、よく眠れた?」
天使は毎朝椎名の寝室に朝の訪れを教えにやってくる
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