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第14話

「ん...んっ..ぅう」 ミツルの上でユウは苦しそうな声で上下に体を揺らしていた 「先生....起きたの?」 「な....なにやって...」 暗闇に慣れた椎名の目に二人の光景が映る ミツルに跨り揺らす細い腰も、手繰り寄せたシーツの皺も、ユウの頬を伝うその雫さえも良く見えた ミツルは悶えるユウの顎を掴んで椎名の方を向かせて笑う 「先生にユウの気持ちいいとこ見てもらおうか..?」 そしてユウの性器を強く掴んで扱きだし、急速に絶頂まで走らせた 「んっ..にゃぁ..ぁぁ.」 追いつけない波にたまらず声をあげて震え出した 「ユウ...いく?イってもいいんだよ?」 「ぁぁッぁぁー!」 また一つ高く声が上がったと同時にミツルが掴んだ先端から白液が飛び出した 細かい息を吐きながら倒れこむ体を擦りミツルは満足そうに笑った 「あはは、見られていっちゃったね?」 その歪んだ笑顔が暗闇に映える 椎名は思わずつぶやいた 「君は...最低だ...」 繋がれた手錠で身動き取れないのも忘れて睨みつけ声を荒げる 「こんな風に傷つけて、それが楽しいのか?!」 人を傷つけ、嘲り、その尊厳さえも奪っていくやり方に心の底から怒りが沸いた 「手錠外せよ!いい加減にしろッ!」 足をばたつかせて精一杯の抗議をした するとベットに座っていたミツルがゆっくり立ち上がり椎名のそばまでやってきた 「ふーん...そんなこと言うんだ...」 静かにそういってしゃがみ込み上から下まで眺めるようなしぐさをする 無表情の奥にある狂気がはっきり姿を現していくのが分かると、椎名は後悔する 何もしていないのにこの威圧感はなんなんだ..... 生唾を飲んでこれから来る何かに備えようと無意識に体が強張っていった

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