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第16話

「.....はぁ.....」 「へぇ...がんばるね..先生」 ミツルは椎名の様子を見ながら煙草を吸っていた ユウは椎名の足の間に頭をうずめている 喉の奥まで椎名のモノを咥えこみ、唾液を溢れさせながら上下に頭を動かしていた 椎名は我慢しながらどうにかやめさせたかった しかし、逃れようとするとミツルはユウを激しく叱責し手をあげる 何度も殴られてながらまた唇を這わせてくる 太ももに添える手が小刻みに震えているのが伝わってくる 「先生が我慢するからユウがかわいそうな目に合うんだよ?」 殴られて床に体が投げ出されるたびにミツルは椎名に向かって言った 人が殴られているのを見るのは辛い それが自分のせいだといわれるともっと辛い 彼には人の痛みがわからないのだろうか... それでも繰り返される口淫に椎名の限界はすぐそこまで来ていた 確実にいい場所を攻めてくるユウの舌づかいに身悶えするように腰が浮いてしまう 「もう..いいから...やめて?」 ユウは一心不乱に頭を動かしつづけている 意識は彼だけに反応して、ミツルだけのために動いていく 命令は絶対...それ以外はありえない 「やめさせてほしい...頼むから...」 椎名は哀願する 少しでもこのユウを思う気持ちがあるならば.... 無駄だと分かっていてもそれ以外方法がない しかし、ミツルは口から煙草の煙を細く吐きだして言った 「ユウ..もっと頑張って?」 「...!はぁ..まって...だ...め...」 目の前が霞んでいく 頭と体が別々になっていくようだ だめだと分かっているのに..いうことが効かない 意識が打ち寄せる波にさらわれていく 「あ...いっ...ッく!」 椎名は抵抗むなしくユウの口の中にドクドクと白液を吐きだした 「....!」 ユウはそのすべてを口に受け止める そのまま一筋も零すことなく口に含み顔をあげ喉を動かそうとしたとき、ミツルは飛びついて動き出す喉元を押さえた 「ゲッホ..ッ!ゲェ...」 ふいに無防備な喉を押されてユウはいきおいよく口の中の液を吐きだした 「俺の以外、飲んじゃだめ」 それから軽々とユウを抱き上げて、寝室を出ていった 扉につながれた椎名には目もくれず、ユウを抱えたまま跨いで行ってしまう 肩で息をしながら目だけで二人の後を追った 「ほら...ゆすいで?ん..そう..上手」 「ゲホッ..ゲホゲホ..」 出ていった向こうの方から水の音と咳こむユウの声が聞こえた 椎名は手をつながられたまま情けない姿でただそこに転がるしかできなかった 何故こんなことになってしまったんだろう 問いかけては答えの出ない質問を頭の中で繰り返していた

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