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早く大人になりたかった
一人で自由に生きていきたかった
誰にも干渉されず、囚われず、好きな事をしてみたい
たとえそれが法に背くことだとしても自分なら割とうまくやれるんじゃないかと思った
学生時代はは割と努力したほうだと思う
たかが一年先に生まれただけで先輩面してくる奴らは本当に厄介だった
眼つきがむかつくとか態度が生意気とか....能無しの奴らに合わせて機嫌を取ることも覚えた
このころは思春期特有の性欲もあって、それなりに彼女ができたりもした
今思うと割とモテていたんじゃないかと思う
好きだというからつきあって、そのままSEXする関係
誰かを好きだなんて思ったことは一切ない かわいいと思うこともなかった
相手は誰でも同じだった
唯一思ったとしたら.....「気持ちいい」ぐらいかな
SEXして気持ちがいい
泣いているのを見ると気持ちがいい
首を締めて顔が歪むのを見るのが気持ちがいい
女に自分のことを好きか聞かれるほどうっとおしいものはなかった
そのうち俺を好きだという女同士でもめたり、そこに男が絡んで来たり....
気づくと俺の周りはいつも糸がからまるように人間関係がもつれていく
なぜならそう仕向けたのは俺自身だから
暴力は明るみになった時に損をするのは自分なんだと分かっていた
だから次は頭を使って心理戦
例えば自分の周りの人間AとBに同じように小さな嘘をつく
すると勝手にもめて、自滅する。 片方か...あるいは両方か
Cが出てきたら....どうするか。殺しとく?
人を操るのは楽しい
楽しくて楽しくて仕方ないからやめられない
信用させてそこから落としていく快感
裏切られて落ちていく時の絶望に満ちた顔
だから俺の周りの人間はいつの間にか壊れて消えていく
一人消えてはまた飢えて誰かを壊してしまいたい
俺はずっとそうやって生きてきたんだ
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