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約束

いつの間にか少し重くなったなぁ... そんな事を思いながらベットにユウを寝かせた 穏やかに眠るその横に軽く腰掛けると軋んだはずみで力の抜けた腕がコテンと横に転がった そっと腕を掴んで布団の中にしまおうとした時、ゆっくりユウが目を開けた 「あ...ごめん、起こした?」 完全に起きてはいないような目でぼんやりと部屋を見渡している 「そのまま寝てていいよ」 ミツルは自分が着替えるために立ち上がる 着ていたシャツを脱ぎ捨てクローゼットから適当にTシャツを取り出した 「どうしたの?」 見るとユウはベットの上で起き上がってしまっていた ふとした事で眠気は冴えてしまったようだ ミツルはTシャツを掴んだままユウの脇に座る 「俺も寝るから、もう一回寝よう?」 顔を寄せてほっぺたにチュッとキスをして、シャツに腕を通そうとした すると服を着るよりもはやくユウはミツルの素肌に頬擦り寄せてきた そのまま腕を背中に回してグリグリと鼻を押し付ける 「だめだよ、ユウ、離して?」 優しくする もう傷つけるのはやめよう ミツルはそう決めてからユウの身体に触れる事を避けてきた 殴らずに頭を撫でて、怒鳴らないで笑顔を向けることは割と簡単だった 思い立ったその日から実行できたし、今だって続けていられる 理解がおそいユウにイライラする事はあるけれど、それでも我慢だってできる だけど身体を重ねることはそれとは比じゃないくらい忍耐力がいった ベットで自分にしがみついて寝ているユウを見ているとすぐにでも起こして壊してやりたくなった 今までだってそうしてきたし、今更止めたからなんだっていうんだ、、、とも思った だけど手を伸ばして頬に触れて、いざ爪を立てようとすると、安心した顔で時より笑みなんか浮かべられると気持ちに急ブレーキがかかる やっぱりやめよう 泣かせたくはない ...だから無防備に無邪気に素肌に触れられると保ってきた理性が崩れそうで困る 「ユウ、本当に止めて?着替えらんない」 無理やり引き剥がして距離をとると、ユウはまた無防備な瞳で見上げてくる "なんでくっついちゃだめなの?" 普段はユウの言うことはちっともわからないのに、こういう時だけ分かってしまう ”SEXしたくなるから触るな” ミツルの唇から勝手に独り言が漏れる 「散々やっといて今更言えるかよ」

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