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二人きり
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「わ...ん...んぁ」
「もう疲れた...やめていい?」
持っていたぬいぐるみを床に転がしてミツルはユウに遊びの終わりを告げた
どこかでやめないと一日中つき合わされてしまいそうだった
「う...ぅ?」
” 遊び足りない”とユウは眉を寄せて頬を膨らませる仕草を見せる
それを見たミツルは唇を尖らせるユウの頬を両手で包んでムニムニと揉んでは顔の中心に寄せる
「ふふっ、ユウかわいい」
「んぅ...?」
くすぐったいような苦しいような顔を浮かべるユウの顔を見ては自然に笑みがこぼれてしまう
「そうだ、プリン食べる?」
思いついて立ち上がるとユウが慌てた様子でミツルの服を引っ張った
不安そうな顔で”行かないで”と見上げてくる
「大丈夫だよ、ユウの好きなプリン取りに行くだけなんだから」
そういって頭を撫でてキッチンに向かった
とにかくミツルはユウの喜ぶことをやってあげたかった
だけどこんな距離でさえ離れたくないと不安を浮かべる顔を見るとうれしくてうれしくてたまらない
かわいくてかわいくて仕方がないから少しだけ意地悪したくなってくる
例えばそばに戻るのは少しだけ待ってみようかな...とかその程度だけど
冷蔵庫からプリンを取り出してカウンターからチラリと覗いてみるリビングにいるユウと目が合った
ぬいぐるみを抱きかかえて不安そうに座り込んでいる
どうやらずっと彼を目で追っていたらしく、その目は”まだ来ないの?”と訴えて潤み始めている
「待って!今行くから」
そばにいないとうれしいほどに寂しがってくれるユウのためにミツルは足早で駆けていった
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