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「ふん、ふん、ふん....」 細い隙間から覗いた先にいたのは透き通るほど真っ白な肌の少年 高学年くらいの小学生か....中学生か....どちらにせよ明らかに自分よりは幼い子供だ 誰? ひょっとするとあの人の子供かな....? 少年はマナトが覗いているのも知らずに机の上で何やら書きものをしている マナトが部屋の外で聞こえた物音はどうやらその子が歌っている鼻歌だったらしい 「できたぁっ!!」 一生懸命書いていた手を止めて勢いよく顔を上げたとき、マナトはその少年とまともに目が合ってしまった 「あっ...」 「あっ!!」 たじろいで扉を閉めようとするとその少年はイスから飛び降りるようにして駆け寄ってきた 「だあれ?」 「あっ...ごめんっ!!えっと...俺」 開けようとする少年と閉めようとするマナトの攻防が始まった 「だあれっ?ねぇ、だぁれっ??」 「わっ...ちょっ...ちょっ...待ってっ...」 押したり引いたりする内にマナトはあっけなく扉を取られてしまう 勢いよく扉は全開に開かれ、マナトは少年の前に姿を現さざるおえなかった 「えっと....」 思わずたじろぎ後ろに一歩が引いたマナトを少年の大きな瞳が見つめる そしてその目がもっと大きく見開くと飛び跳ねるようにして言った 「もしかしてっ...おうじさま?!」 .

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